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【世界の調教師紹介 Vol.7】チャド・ブラウン

2018年07月18日 15:00

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30代にして2016、2017年と2年連続して北米のチャンピオントレーナーに輝いたトップトレーナー。

ブラウン調教師は1978年12月18日生まれ。米国ニューヨーク州出身。小さい頃に連れて行かれたサラトガ競馬場で競馬に興味を持ち、高校時代には繋駕速歩の調教師の下で働く。やがてコーネル大学で学びながら、サンデーサイレンスの米三冠をG1ベルモントSで阻んだイージーゴアなどを管理した米殿堂入り調教師クロード・マゴーイの下で研鑽を積んだ。その後、やはり殿堂入り調教師のロバート・フランケルに師事。フランケル調教師のアシスタントトレーナーを務めた5年ほどの間で米年度代表馬のゴーストザッパー、G1ベルモントSに勝ったエンパイアメーカーなど数多くの名馬を手がけた。

自身の厩舎を開業したのは2007年11月。フランケル調教師に臨場を任されてジンジャーパンチ(G2オールカマー優勝馬ルージュバックの母)で制したG1BCディスタフのすぐ後のことだった。すると瞬く間に頭角を現し、2008年にはBCジュベナイルフィリーズターフをマーラムで優勝。2011年にはザゴラでG1ダイアナSに勝ち、G1初制覇を記録したほか、スタセリタ(オークス馬ソウルスターリングの母)を任されて、G1ビヴァリーD.SやG1フラワーボウル招待にも勝った。

これまでG1BCジュベナイルフィリーズターフに4勝(G外、G2時代も含む。マーラム、レディイーライニューマネーハニー、ラッシングフォール)、G1BCフィリー&メアターフに3勝(ザゴラ、デイアットザスパ、ステファニーズキトゥン)を挙げるなど芝レースに強いという印象が強いが、2017年にはクラウドコンピューティングでG1プリークネスSを勝って米三冠初制覇を果たしたほか、グッドマジックでG1BCジュベナイルにも優勝。ダートでの活躍も目立ち始めている。2017年は自己最多の重賞47勝(G1・16勝)を挙げ、これは北米トップの数字だった。ニューヨークとフロリダが拠点。

近年のG1勝ち
2018年:
ジェニーワイリーS(アメリカ):シスターチャーリー

2017年:
メイトリアークS(アメリカ):オフリミッツ
BCジュベナイル(アメリカ):グッドマジック
BCジュベナイルフィリーズターフ(アメリカ):ラッシングフォール
フリゼットS(アメリカ):セパレーションオブパワーズ
ジョーハーシュターフクラシックS(アメリカ):ビーチパトロール
アレンジャーケンスS(アメリカ):プラクティカルジョーク
アーリントンミリオン(アメリカ):ビーチパトロール
ビヴァリーD.S(アメリカ):ダシータ
ダイアナS(アメリカ):レディイーライ
ベルモントオークスS(アメリカ):ニューマネーハニー
ジャストアゲームS(アメリカ):アントノー
ゲイムリーS(アメリカ):レディイーライ
プリークネスS(アメリカ):クラウドコンピューティング
ヒューマナディスタフS(アメリカ):ポーラスシルヴァーライニング
マディソンS(アメリカ):ポーラスシルヴァーライニング
ガルフストリームパークターフH(アメリカ):アルマナー

2016年:
ハリウッドダービー(アメリカ):アナルズオブタイム
シガーマイルH(アメリカ):コネクト
BCジュベナイルフィリーズターフ(アメリカ):ニューマネーハニー
シャンペンS(アメリカ):プラクティカルジョーク
フラワーボウル招待(アメリカ):レディイーライ
ホープフルS(アメリカ):プラクティカルジョーク
ソードダンサーS(アメリカ):フリントシャー
ビヴァリーD.S(アメリカ):シーカリシ
セクレタリアトS(アメリカ):ビーチパトロール
ダイアナS(アメリカ):ダシータ
マンハッタンS(アメリカ):フリントシャー
マンノウォーS(アメリカ):ウェイクフォレスト

文:秋山 響(TPC)

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