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【世界の馬主紹介 Vol.3】ラムゼイ夫妻

2018年07月11日 14:00

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アメリカの馬主。夫婦で競走馬を生産、所有し、これまで2004、2011、2013、2014年と米最優秀馬主、2013年と2014年には米最優秀生産者を受賞している。

夫ケネス、妻サラはともに米ケンタッキー州の出身で、それぞれ1935年、1939年生まれ。運送業で身を起こし、やがて不動産事業や携帯電話事業でも成功。妻も事業を秘書やマネージャーとして支えた。その後、1994年に事業を推定3900万ドルで売却し、同年にはケンタッキー州で牧場(現在のラムゼイファーム)を買って、競馬界に本格的に参入した。ケネスは、若いころから競馬好きで、1969年には馬主となり、一時は調教師免許も取得していたそうだが、本業に集中するため、競馬からは少し距離を置いていたという。

その後、2004年には自家生産馬のキトゥンズジョイでG1セクレタリアトステークスやG1ジョーハーシュターフクラシックを制して、米最優秀芝牡馬のタイトルを獲得。キトゥンズジョイは引退後ラムゼイファームで種牡馬となり(現在はヒルンデールファームで供用)、2013年には北米チャンピオンサイアーの座にも就いた。なお、馬名のキトゥンとは妻の愛称で、夫妻の所有馬の冠名ともなっている。

2005年にはG1ドバイワールドカップをロージズインメイで優勝。ロージズインメイはその後日本に売却され、ビッグレッドファームで種牡馬として繋養されている。

そのほか、2013年8月17日にはキトゥンズジョイ産駒の自家生産馬3頭で、G1アーリントンミリオン(勝ち馬リアルソリューション)、G1ソードダンサーステークス(ビッグブルーキトゥン)、G1セクレタリアトステークス(アドミラルキトゥン)と1日でG1・3勝を挙げて大きな話題になった。

また、ステファニーズキトゥンでG1ブリーダーズカップフィリー&メアターフとG1ブリーダーズカップジュベナイルフィリーズターフ、ファーゼストランドでG1ブリーダーズカップダートマイル、ボビーズキトゥンでG1ブリーダーズカップターフスプリントにも優勝している。

近年のG1勝ち
2016年:
E.P.テイラーS(カナダ):アルズギャル

文:秋山 響(TPC)