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【世界の騎手紹介 Vol.8】マイク・スミス

2018年07月04日 13:00

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これまで1993年、1994年と2度アメリカのチャンピオンジョッキーの座に就いたアメリカを代表する名騎手。

50歳を超えた現在では騎乗をほとんど重賞や期待馬の出走レースに絞っており、昨年の騎乗数はわずか275レースだったが、それでも北米の収得賞金順ランキングでは5位に入り、重賞勝ち数に至っては37勝(126戦)でトップ。大レースにおける“勝利請負人”という印象が強い。

スミス騎手は1965年8月10日にアメリカのニューメキシコ州で生まれた。父は騎手。11歳で草競馬に出場したという。1981年に16歳で騎手免許を取得し、翌年6月に初勝利を挙げた。

その後、中西部で経験を積んだスミス騎手は1989年にニューヨークに拠点を移動。1990年にはG1ウッドメモリアル招待Sをサーティシックスレッドで制してG1初制覇。これでビッグネームに数えられるようになると、翌年にはフォースターズオールスターでG1愛2000ギニーに勝ち、アメリカを拠点とする騎手として初めて欧州のクラシックレースを制した。

1992年にはルアーでG1BCマイルを勝ってBC初制覇。翌年にはプレイリーバイユーでG1プリークネスSに勝ったほか、ルアーでG1BCマイル連覇を達成するなどして、初めて北米チャンピオンジョッキー(収得賞金順)の座に君臨。さらに翌1994年には年度代表馬に選ばれたホーリーブルで勝ったG1トラヴァーズS、G1ウッドワードSなど5つのG1を含むG1・20勝(当時の北米新記録)を挙げて2度目のチャンピオンタイトルを手にした。

1998年には2度の落馬事故で大怪我を負ったが翌年復帰。2000年にはカリフォルニアに本拠地を移した。以降も、年度代表馬アゼリで勝ったG1BCディスタフ、同じく年度代表馬でデビュー4戦目から引退まで手綱を取ったゼニヤッタのG1BCクラシックなど数々のビッグレースを制覇。ブリーダーズカップは、スキップアウェイ、ゼニヤッタ、ドロッセルマイヤー、アロゲートで4勝を挙げるG1BCクラシックを含む26勝で、これは歴代最多となっている。

また、米三冠は、G1ケンタッキーダービーをジャコモ、ジャスティファイで2勝、G1プリークネスSをプレイリーバイユーとジャスティファイ、G1ベルモントSをドロッセルマイヤー、パレスマリス、ジャスティファイで制しており計7勝。2003年には米競馬の殿堂入りを果たしている。

近年のG1勝ち
2018年:
ベルモントS(アメリカ):ジャスティファイ
プリークネスS(アメリカ):ジャスティファイ
ケンタッキーダービー(アメリカ):ジャスティファイ
サンタアニタオークス(アメリカ):ミッドナイトビスー
サンタアニタダービー(アメリカ):ジャスティファイ

2017年:
アメリカンオークスS(アメリカ):ダディーズリルダーリン
ラブレアS(アメリカ):ユニークベラ
キャッシュコールフューチュリティ(アメリカ):マッキンジー
BCジュベナイルフィリーズ(アメリカ):カレドニアロード
ペンシルベニアダービー(アメリカ):ウエストコースト
トラヴァーズS(アメリカ):ウエストコースト
フォアゴーS(アメリカ):ドレフォン
CCAオークス(アメリカ):エイベルタズマン
デラウェアH(アメリカ):ソングバード
メトロポリタンH(アメリカ):モアスピリット
オグデンフィップスS(アメリカ):ソングバード
エイコーンS(アメリカ):エイベルタズマン
シューメーカーマイルS(アメリカ):バルアバリ
ケンタッキーオークス(アメリカ):エイベルタズマン
ドバイワールドカップ(アメリカ):アロゲート
ペガサスワールドC(アメリカ):アロゲート

2016年:
キャッシュコールフューチュリティ(アメリカ):マスタリー
BCクラシック(アメリカ):アロゲート
BCフィリー&メアスプリント(アメリカ):ファイネストシティ
BCダートマイル(アメリカ):タマークズ
コティリオンS(アメリカ):ソングバード
トラヴァーズS(アメリカ):アロゲート
キングズビショップS(アメリカ):ドレフォン
アラバマS(アメリカ):ソングバード
CCAオークス(アメリカ):ソングバード
サンタアニタオークス(アメリカ):ソングバード

文:秋山 響(TPC)

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