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【世界の調教師紹介 Vol.1】チャーリー・アップルビー

2018年03月26日 15:00

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サイード・ビン・スルール調教師とともに、UAE・ドバイのモハメド殿下が率いる馬主組織であるゴドルフィンの専属調教師を務め、ドバイとイギリスに厩舎を構えている。

1975年7月5日にイギリスで生まれたチャーリー・アップルビー調教師は、母がアラブ馬の生産をしていたこともあって馬は幼い頃から身近な存在。最初は騎手を目指し競馬学校にも入ったが、やがて体重の問題で断念。英ダービー9勝という伝説的な名騎手であるレスター・ピゴットの夫人であるスーザン・ピゴット調教師の下で調教に携わった。

スーザン・ピゴットが引退したことに伴い1995年にデイヴィッド・ローダー厩舎に移り、トラベリングヘッドラッド(遠征主任)に就任。やがてローダー厩舎がフランスにおけるゴドルフィンの2歳馬の調教を任されたことで、ゴドルフィンとのコネクションが生まれた。

その後は、スルール調教師、次いでマームード・アル・ザルーニ調教師に師事した。しかし、2013年4月に当時ゴドルフィンの専属調教師だったザルーニ調教師が管理馬に禁止薬物(アナボリックステロイド)を投与したことで8年間の資格停止となったことを受けて、同年7月25日にゴドルフィンの専属調教師に就任。その3日後には早くもイギリスで初勝利を挙げ、11月にはアメリカのG1BCジュベナイルターフをウハイダで制してG1初制覇を果たした。

2014年10月にはイギリスのG1ミドルパークSをチャーミングソート、2016年3月にはドバイのG1ジュベルハッタをトリスターで制して、拠点を構える2つの国でそれぞれG1初制覇。2017年にはオーストラリアのG1シドニーCをポラライゼーション、アメリカG1BCフィリー&メアターフをウハイダで勝ち、国際舞台でもその存在を大きくアピールした。

2018年はさらなる飛躍の年になり、G1英ダービーをマサーで制してクラシック初制覇を果たしたのに加えて、11月にはオーストラリア最大のレースであるG1メルボルンCをクロスカウンターで優勝した。ウィリアム・ビュイック騎手を主戦として起用する。

近年のG1勝ち
2018年:
メルボルンC(オーストラリア):クロスカウンター
BCジュベナイルターフ(アメリカ):ラインオブデューティ
オペラ賞(フランス):ワイルドイリュージョン
サールパートクラークS(オーストラリア):ジャングルキャット
ナタルマS(カナダ):ラペローザ
愛ナショナルS(アイルランド):クオルト
英ナッソーS(イギリス):ワイルドイリュージョン
キングズスタンドS(イギリス):ブルーポイント
英ダービー(イギリス):マサー
ドバイシーマクラシック(UAE):ホークビル
アルクオーツスプリント(UAE):ジャングルキャット
ジェベルハッタ(UAE):ブレアハウス

2017年:
BCフィリー&メアターフ(アメリカ):ウハイダ
マルセルブーサック賞(フランス):ワイルドイリュージョン
サンタラリ賞(フランス):ソベツ
シドニーC(オーストラリア):ポラライゼーション

2016年:
マルセルブーサック賞(フランス):ウハイダ
エクリプスS(イギリス):ホークビル
ジェベルハッタ(UAE):トリスター

文:秋山 響(TPC)

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