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  • サンデーサイレンス

    Photo by Getty Images

プロフィール

サンデーサイレンスの名を知らぬ日本の競馬ファンは恐らくいないだろう。そう言えるほど日本競馬史に大きな影響を与えた存在だ。サンデーサイレンスの名が日本で知れ渡ったのは種牡馬になってからで、ディープインパクト、スティルインラブといった3冠馬をはじめ、スペシャルウィーク、サイレンススズカなど数々の名馬の父としてその名を轟かせた。しかし、彼の現役時代は波乱万丈で実にドラマティックなものだった。

2歳時の競走成績はまずまずといったところで、彼が注目を集めるようになったのは3歳から。3月に条件戦で2勝目を挙げると、G2のサンフェリペHも勝利。続くG1初挑戦となったサンタアニタダービーでは2着に11馬身差を付ける圧勝劇を演じ、瞬く間に3冠戦線の主役候補に名乗りを上げた。

しかし、ケンタッキーダービーで1番人気に推されたのは、エクリプス賞最優秀2歳牡馬に選ばれたイージーゴア。サンデーサイレンスは2番人気の評価だった。レースは好スタートから先行集団につけたサンデーサイレンスをイージーゴアが追い掛ける展開。直線では左右に蛇行しながらのスパートで、通常では考えられない走りのサンデーサイレンスだったが後続の追撃を余裕で振り切りゴール。下馬評を覆し米3冠の最初のタイトルを手にした。

続くプリークネスSは完全なる一騎打ちの様相を呈し、イージーゴアとの抜きつ抜かれつの激しい展開となった。直線の攻防では首の上げ下げが勝敗を分ける形となり、最後は僅差でサンデーサイレンスが抜け出して勝利。サンデーサイレンスの強さは本物だと多くの関係者やファンに知らしめた。ベルモントSではイージーゴアが意地を見せ、2着のサンデーサイレンスに8馬身差を付けて快勝したが、サンデーサイレンスの評価は決して下がることはなかった。

その後、スーパーダービーで4つ目のG1タイトルを獲得し、11月には秋の大目標であったBCクラシックに駒を進めた。イージーゴアとの4度目のライバル対決が実現。レースはサンデーサイレンスがいつも通り先行集団につけて、それを見るようにイージーゴアが追走する形で流れていく。直線でもサンデーサイレンスの脚色は全く衰えず先頭でゴール板を駆け抜けた。ベルモントSでの借りを返すと共に、この勝利が決め手となりエクリプス賞年度代表馬に選出された。

引退後は米国で第2の人生を送る予定だったが、種牡馬としての評価は低く、初年度の種付けの申し込みも僅かであった。そこに当時の社台グループ代表である吉田善哉氏が白羽の矢を立ててサンデーサイレンスを購入。これが大英断となり、日本競馬界の発展になくてはならない大種牡馬となった。

日本での最後は16歳の時に蹄葉炎を発症。懸命な治療が行われたが、最後は衰弱性心不全を引き起こして死亡した。実に波乱に満ちた生涯だったが、結局のところ現役時も種牡馬時も彼を信じ続けた者だけが、幸運を掴んだといえよう。

基本情報

生年 1986
性別
毛色 青鹿毛
Halo
Wishing Well
母父 Understanding
調教師 C.ウィッティンガム
生産者 Oak Cliff Thoroughbreds, Ltd.
馬主 Gaillard-Hancock Iii-Whittingham
通算成績 14戦9勝[9-5-0-0]

競走成績

開催日 場所 レース名 動画 着順 騎手 トラック 距離 馬場状態
1990/06/24 ハリウッドパーク ハリウッドゴールドカップハンデキャップ(G1) 2 P.ヴァレンズエラ ダート 2000
1990/06/03 ハリウッドパーク カリフォルニアンステークス(G1) 1 P.ヴァレンズエラ ダート 1800
1989/11/04 ガルフストリームパーク ブリーダーズカップクラシック(G1) 1 C.マッキャロン ダート 2000
1989/09/24 ルイジアナダウンズ スーパーダービー(G1) 1 P.ヴァレンズエラ ダート 2000
1989/07/23 ハリウッドパーク スワップスステークス(G2) 2 P.ヴァレンズエラ ダート 2000
1989/06/10 ベルモントパーク ベルモントステークス(G1) 2 P.ヴァレンズエラ ダート 2400
1989/05/20 ピムリコ プリークネスステークス(G1) 1 P.ヴァレンズエラ ダート 1900
1989/05/06 チャーチルダウンズ ケンタッキーダービー(G1) 1 P.ヴァレンズエラ ダート 2000
1989/04/08 サンタアニタパーク サンタアニタダービー(G1) 1 P.ヴァレンズエラ ダート 1800
1989/03/19 サンタアニタパーク サンフェリペハンデキャップ(G2) 1 P.ヴァレンズエラ ダート 1700
1989/03/02 サンタアニタパーク 条件戦 1 P.ヴァレンズエラ ダート 1300 不良
1988/12/03 ハリウッドパーク 条件戦 2 A.グライダー ダート 1300
1988/11/13 ハリウッドパーク 未勝利戦 1 P.ヴァレンズエラ ダート 1200
1988/10/30 サンタアニタパーク 未勝利戦 2 P.ヴァレンズエラ ダート 1300

距離別

距離 1着 2着 3着 4着以下 出走回数 勝率 連対 3着内率
~1400m 2 2 0 0 4 50% 100% 100%
1401m~1800m 3 0 0 0 3 100% 100% 100%
1801m~2100m 4 2 0 0 6 67% 100% 100%
2101m~ 0 1 0 0 1 0% 100% 100%

馬場状態別

馬場状態 1着 2着 3着 4着以下 出走回数 勝率 連対 3着内率
良馬場 7 5 0 0 12 58% 100% 100%
稍重馬場 0 0 0 0 0 0% 0% 0%
重馬場 1 0 0 0 1 100% 100% 100%
不良馬場 1 0 0 0 1 100% 100% 100%
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