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【世界の騎手紹介 Vol.9】コリン・キーン

2018年07月25日 14:00

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2017年に23歳の若さでアイルランドのチャンピオンジョッキーに輝いた若手のホープ。2020年にも2度目の同タイトルを獲得している。

コリン・キーン騎手はアイルランド出身。1994年9月12日生まれ。アイルランドで調教師をしている父ゲリーの影響で小さいことから馬に親しみ、障害飛越競技やハンティング、そしてアイルランドでは非常に盛んなポニー競馬で腕を磨いた。

その後、騎手ライセンスを取得して、2010年12月10日にダンドーク競馬場で父の管理するノートリミングズで初勝利をマーク。2013年9月にはG3ソロナウェーSをブレンダンブラッカンで制して重賞初制覇を果たすと、翌2014年には54勝を挙げてアイルランドの見習い騎手チャンピオンに輝いた。

2017年に初のチャンピオンタイトルを獲得したキーン騎手(右)。(Photo by Getty Images)

2014年夏からはジャー・ライオンズ厩舎の主戦を務めており、2015年にはアイニッペで挙げたG3バリオーガンSやG3ブラウンズタウンSなど重賞4勝を含む65勝でランキング2位にまで浮上した。

2016年も2位(77勝)だったが、2017年には100勝を挙げて、ついにパット・スマレン騎手を抑えて初のチャンピオンタイトルを獲得。同年10月にはイタリアのG1リディアテシオ賞をラガノアで優勝。記念すべきG1初勝利を果たした。2019年にはシスキンでG1フェニックスSを勝って母国のG1タイトルを奪取。2020年はキャリア最良の年となり、シスキンでG1愛2000ギニー、イーブンソーでG1愛オークスを制してクラシックを手にしたほか、アメリカではタルナワでG1BCターフにも優勝。2018、2019年のランキング2位から順位を上げて、2度目のアイルランド・チャンピオンジョッキーの座に就いた。

近年のG1勝ち
2020年
BCターフ(アメリカ):タルナワ
メイトロンS(アイルランド):シャンペルゼリーゼ
愛オークス(アイルランド):イーブンソー
愛2000ギニー(アイルランド):シスキン

2019年
フェニックスS(アイルランド):シスキン

2017年
リディアテシオ賞(イタリア):ラガノア

文:秋山 響(TPC)