オンブズマンが英インターナショナルS快勝、今後も10ハロン路線へ

2025年08月21日 13:15

 現地20日、英ヨーク競馬場でG1英インターナショナルステークス(芝10.5ハロン)が行われ、日本から参戦したダノンデサイルは6頭立ての5着に敗れた。

 レースは1番人気に推されていたオンブズマンのラビットとして追加登録したバーキャッスルが単騎で大逃げを打ち、ダノンデサイルが大きく離れた馬群の先頭となる2番手、オンブズマンは3番手、2番人気のドラクロワは最後方という展開に。

 残り2ハロン付近で各馬が追い出してもなおバーキャッスルは遥か前方だったが、そこへオンブズマンが猛追。残り1ハロン過ぎで一気に先頭まで突き抜けると、3馬身半差の快勝を収めた。

 ドラクロワはバーキャッスルを半馬身かわして2着まで浮上するのが精いっぱい。大役を果たしたバーキャッスルが3着に粘り込み、直線での追い比べで早々と脱落したダノンデサイルは勝ち馬から9馬身3/4差の5着に終わった。

 JT.ゴスデン厩舎の4歳馬オンブズマンはナイトオブサンダー産駒の4歳馬でゴドルフィンの所有馬。ロイヤルアスコット開催でのプリンスオブウェールズステークスでG1初制覇を果たし、前走の英G1エクリプスステークスではドラクロワの2着に敗れていたが、きっちり雪辱して2度目のG1制覇となった。

 英競馬メディア『At The Races』によると、J.ゴスデン調教師は今後について、9月のG1アイリッシュチャンピオンステークスと10月のG1英チャンピオンステークスを候補に挙げ、「ウィリアム(ビュイック騎手)は12ハロンでも大丈夫と思っているようだが、私は路線変更する必要はないと考えている。もし凱旋門賞を目指すなら、めったにない高速馬場での凱旋門賞が必要だ。そういうチャンスもたまにはあるからね」とコメント。10ハロン路線継続が濃厚との見方を示した。