米G3ミスタープロスペクターS、ナイツブリッジが圧倒的人気に応えて重賞初制覇

2025年12月28日 14:00

 米G3ミスタープロスペクターステークス(3歳以上、ダート7ハロン)が現地27日にガルフストリームパーク競馬場で行われ、単勝1.2倍の圧倒的人気を集めたナイツブリッジが発馬良くハナに立つと、直線では4馬身3/4差を開いて圧勝した。

 第3コーナー過ぎから勝ち馬に並びにいった5番人気のスーパーチャウが突き放されて2着、2番人気のワインドアップは2番手追走も直線早々に脱落してさらに4馬身3/4差の3着に終わった。

 ナイツブリッジはW.モット調教師が管理するナイキスト産駒の4歳牡馬でゴドルフィンの自家生産。半兄に2022年のG1カーターハンデキャップなどを勝ったスピーカーズコーナーがいる。211月にデビュー勝ちするも3歳の昨年は21勝に終わり、4歳の今年も2月と11月に条件戦を2戦しただけだった。これが重賞初制覇で通算64勝(21回)としている。

 米競馬メディア『bloodhorse.com』によるとモット師はレース内容を「理想的だった」と評価。「彼にはこのトラックが合っていることを示したし、走らせたい重賞が2つある」と、今後は当地のG3フレッドW.フーパーステークス(124日)、G2ガルフストリームパークマイル(228日)が目標と示唆した。

 ミスタープロスペクターSはアメリカから中東遠征する馬がしばしば利用し、2022年と2023年に連覇のシベリウスは2023年のドバイゴールデンシャヒーンを制し、2015年と2017年に2勝したエックスワイジェットは3年連続でドバイGSに遠征して2着(2016年)、2着(2018年)、1着(2019年)と好成績を収めている。

 また、昨年の優勝馬ムファサは転厩してゴドルフィンマイル(6着)に、スーパーチャウも同6着から1戦挟んでドバイゴールデンシャヒーン(9着)に遠征した。