自ら所有のバルザックで英ダービー参戦のチャプルハイアム師、女性初制覇にはこだわらず

2026年06月05日 11:42

 現地6日のG1英ダービーに自ら所有するバルザックを送り出すJ.チャプルハイアム調教師は、女性調教師で初となる英ダービー制覇なるかと注目を集めているが、本人は偉業達成について特に思うところはないようだ。競馬メディア『Thoroughbred Daily News』が報じている。

 メルボルン出身のチャプルハイアム師はオーストラリアの代表としても英ダービーに臨む。「馬を買う時は必ずこういいますよね。この馬は私のダービー馬だって。でもバルザックの場合は最初から英ダービーとメルボルンカップが目標でした」と彼女は言う。

 ジャパン産駒のバルザックは2歳時のデビュー戦と前走の英ダービートライアルステークスで、いずれもモルティーズクロスの3着。チャプルハイアム師がロイヤルアスコット開催で挙げた通算2勝のうち1勝を手にしたクレイモアの半弟にあたる。

 チャプルハイアム師は「ケンタッキーダービーで女性調教師が優勝したから、こちらでも誰かがそういうことを口にしましたが、私は普段そういうふうには考えません。もう長いことこの仕事をしているので、馬の調教はただの仕事ですから」とコメント。「17歳からここで働き、今年でもう60歳になります。心の底ではダービーを勝てないことは分かってるんだと自分でも思います。エイダン・オブライエンやウィリアム・ハガス、マーク・ジョンストンらの馬には勝てないってね。でも、バルザックならきっといい走りを見せてくれると信じています」と語った。

 なおメルボルンカップへの展望については長期的なものになるとのこと。「年齢を重ねたほうが彼にとっていいと思いますが、今年の後半にはフランス遠征を組むかもしれません。G3ならもっといい結果が出せるでしょう。でもダービーは生涯で一度きりですから、チャンスをつかむしかないですよね」と同師は言い、英ダービーでは有力馬たちに続く6着でゴールすれば非常にいい結果だとした。