スカンジナビアが英G1グッドウッドCを連覇、トローラーマンは再三の不利に泣く
2026年07月29日 12:35
英G1グッドウッドカップ(3歳以上、芝16ハロン)が現地28日にグッドウッド競馬場で行われ、1番人気のスカンジナビアが2番手追走から残り2ハロンで先頭に立ち、逃げ粘る2番人気トローラーマンに8馬身1/2差をつけて快勝した。
レースは3番人気のアミロックがスタート直後に落馬してカラ馬に。好発から先行態勢のトローラーマンを抜き去ると、トローラーマンは間隔を空けつつ馬群の先頭に立った。しかし、緩みなく流れて迎えた最終コーナーの手前でコースの反対側からカラ馬が馬群に接近。絡まれたトローラーマンはリズムを崩して直線に向かう格好となる。
直線に入るとスカンジナビアがトローラーマンに並び掛けたが、そのタイミングでまたしてもコースの外側にいたカラ馬が切り込んでトローラーマンの前をカット。鞍上のW.ビュイック騎手が姿勢を崩す間に難を逃れたスカンジナビアが抜け出し、トローラーマンは中団後ろから追い上げる4番人気ラヒーブを3/4馬身差の3着に抑えるのが精一杯だった。
A.オブライエン調教師が管理するジャスティファイ産駒のスカンジナビアは、トローラーマンに競り勝った前走の英ゴールドカップに続く4度目のG1制覇(重賞6勝目)。グッドウッドCは連覇で、昨年7月のG3バーレーントロフィーから7連勝とした。
英競馬メディア『attheraces.com』によると、オブライエン師は「我々としてはトローラーマンが逃げると思っていたし、そうあって欲しいと願っていたから、ライアン(ムーア騎手)はアスコットと同じようにただついていくだけだった」「少し波乱はあったけど、素晴らしいコースでの素晴らしいレースだったよ。見応えがあったし、2マイルの距離があれば堪能できるね」とご満悦。英ゴールドCを4連覇したイェーツのようになれる器とスカンジナビアを絶賛している。
なお、トローラーマンのビュイック騎手は「どれほどの大きさか断言はできないけど影響はあった」「カラ馬がレースの最も重要な場面でボクの進路に入ってきた。あれが影響したことは間違いないよ」「不運だね。勝ち馬が強い勝ち方だったのも分かっている。でも、彼のような馬とすれば、あの場面(での不利)は明らかに理想的ではないよ」と再三の不利を悔やんだ。
また、J.ゴスデン調教師は「あのように前を横切られて接触されるとね。彼は切り替えてすぐに加速するタイプではないんだ。彼は徐々に上げていく必要があって、そうしていた。しかしまぁ、そんなもんだよ。最も大きな被害を受けて、(スカンジナビアの)1馬身半前にいたのが、1馬身半ほど後ろになってしまった。それが競馬というものさ」と不利の影響を認めながらも敗戦を受け入れている。