ボウエコーがフランケル以来の快挙達成、強烈な末脚でサセックスS制す
2026年07月30日 11:20
現地29日、英グッドウッド競馬場でG1サセックスステークス(芝8ハロン)が行われ、3歳マイル王のボウエコーが同世代のグスタードらを下し、デビューから無傷の連勝を6に伸ばした。
スタートがいまひとつだったボウエコーはグスタードの直後の6番手付近からのレースに。そのまま最後の直線に入ると馬群に包まれる厳しい位置取りとなったがB.ロックネイン騎手は慌てず、残り2ハロン付近でグスタードが上がってできたスペースを突き、ザヴァテリを弾き飛ばしながら外に持ち出してスパートする。
その間に前ではオペラバッロが先行策から抜け出して先頭に立ち、そこへグスタードが残り半ハロン付近で迫って差し切り。だが、さらに強烈な末脚を繰り出したボウエコーがグスタードらを並ぶ間もなく抜き去ってゴールに飛び込んだ。
グスタードは3度目の対戦となったボウエコーにまたも敗れて半馬身差の2着。さらに1馬身3/4差でオペラバッロが続いた。英G1クイーンアンステークスからの連勝を狙ったテンボブトニーは4着、前日の英G2レノックスステークス勝ちから連闘したレイクフォレストは7着、同じくレノックスSで4着だった昨年の勝ち馬キラートは9着に終わった。
G.ボーウィー厩舎のボウエコーはナイトオブサンダー産駒。英2000ギニー、セントジェームズパレスステークス、そしてサセックスステークスを全て勝ったのは、歴史的名馬フランケルが2011年に達成して以来の快挙となった。
英競馬メディア『At The Races』によると、ボーウィー調教師は「冷静沈着な手綱さばきを見せたビリー(ロックネイン騎手)にはあらためて脱帽だ。彼は並外れたホースマンであり、騎手としても素晴らしい。この馬の能力を最大限に引き出す手腕は本当に見事だ」と鞍上を絶賛。さらに「しかしボウエコーのすごさは何と言ったらいいのか。厳しいレース展開の中でもリラックスして走り、最後にはあれほど力強く伸びてくるタフさには本当に言葉もない」と語った。
ロックネイン騎手は「厳しい展開を強いられたが、常にライアン(ムーア騎手/グスタード騎乗)の後ろにつけようと考えていた。それが私の作戦だったんだ」「レース展開からしてハイペースになることは分かっていた。ライアンとクリストフ(スミヨン騎手/プエルトリコ騎乗)の間に挟まれてしまい、抜け出すチャンスを待たなければならなかったが、いざ抜け出してみると彼はその実力を遺憾なく発揮してくれた」とレースを振り返った。
なおボーウィー調教師は今後について、「当初の計画では、フランスのジャックルマロワ賞かムーランドロンシャン賞への出走を検討していた。最終的には秋のブリーダーズカップマイルを目指したいと考えている。米国のコース特有のコーナー、かつハイペースで流れる展開は彼に合っていると思う」と述べている。