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【凱旋門賞】有力馬情報

2016年09月28日 19:32

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■ポストポンド G1・4勝を含む、怒涛の6連勝中

昨年のキングジョージ6世&クイーンエリザベスSでG1初制覇を果たすと、その後は怒涛の6連勝。今年3月のドバイシーマクラシックはドゥラメンテを下した。日本の最強クラスの馬を2馬身退けたことからも、その地力・能力の高さは疑う余地がない。この時のレーティングが124(8月の英インターナショナルS勝利も変わらず)。今回のメンバーの中ではトップだ。ただ、例年のトップホースとしては、やや低めである点は気がかり。昨年凱旋門賞を制したゴールデンホーンは130だった。勢いと実績は十分だが、絶対的な存在とまでは言えないかもしれない。

■マカヒキ 近年最強レベルの日本ダービー馬

日本ダービーでのレーティングは121ポンド。それなりの評価はされているが、英・愛ダービーの二冠を制した同年齢のハーザンドは123ポンドとなっており、それよりも下の位置にいる。今年の牡馬クラシック戦線は、国内において近年最強レベルと呼び声が高いだけに、少し軽く見られている印象もある。日本ダービー制覇時のレーティング比較では、キズナ(119)よりも高いが、ドゥラメンテ(121)とは同じ。ドゥラメンテ以上の高い能力を持っている可能性は十分ある。ニエル賞では強さが示せない競馬になったが、本番で真の力を見せたい。

■ファウンド 典型的なシルバーコレクター

昨年のブリーダーズカップターフでは、同年の凱旋門賞馬ゴールデンホーンを下して優勝しているが、G1・2着の回数が9回。典型的な「シルバーコレクター」だ。目下、G1で5戦連続で2着。レーティングもなかなか上がってこないが、前走愛チャンピオンS2着が122ポンドの評価を受けた。アルマンゾルとの激しい叩き合いは見ごたえ十分で、確かに強い内容を示したと言える。同馬が凱旋門賞に出走していれば有力馬になっていたはずで、本馬にも当然チャンスはある。ただ、戦績的は連軸向きで、アタマからは狙いにくい。


■ハーザンド 巻き返しを狙う英・愛ダービー馬

今年の英・愛ダービー馬。現在のレーティングは123ポンドで、今回のメンバーではポストポンドに次ぐ評価となっている。昨年の英ダービーを制したゴールデンホーンは、当時125ポンドの評価を受けていた。次走、古馬との初対戦となったエクリプスSを快勝し、一気に130ポンドまでレーティングを上昇させた経緯がある。その後、愛チャンピオンS→凱旋門賞と連勝を飾ったわけだが、それと比較すると厳しい状況と言える。本馬は前走愛チャンピオンSで、1番人気でまさかの8着。古馬との初対戦で大きくつまずいてしまった。

■レフトハンド ヴェルメイユ賞を制した3歳牝馬

前哨戦であるヴェルメイユ賞を優勝。ニエル賞同様、強い内容を示すレースではなかったが、ひとまず結果を出した。過去10年ではトレヴやザルカヴァがヴェルメイユ賞を勝ち、本番を制している。ただ、この2頭は無敗馬であり別格の存在。それと比較するのは酷だし、同等のレベルにあるとは言えない。仏オークスはラクレソニエールに対し、半馬身差の2着。同馬が凱旋門賞で有力視されながらも、回避となっただけに、本馬にもチャンスはあると考えるべきだろう。

■シルバーウェーヴ フォア賞を含めて連勝中も

7月のサンクルー大賞(G1)ではイラプトを下して優勝。過去10年ではトレヴやノヴェリスト(キングジョージ)、ユームザイン(凱旋門賞2着)らが制しているレースで格は高い。しかし、今年は評価が上がらず、レーティングでも120ポンド以上の評価は出なかった。前哨戦であるフォア賞も勝利したものの、特に際立ったメンバー・内容でもなかった。そのため、伏兵的な見方となるのは仕方ないだろう。どこまで通用するか。