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【メルボルンC】伝統の大一番を狙う有力馬を紹介!

2016年10月29日 10:13

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■ハートネル レーティングトップも距離が課題
今年9月のチェルムスフォードS(G2・芝1600m)を皮切りに、ヒルS(G2・芝2000m)、ターンブルS(G1・芝2000m)と重賞を3連勝。ターンブルSでの走りが評価され、国際レーティングは123。今回、出走予定馬の中で、唯一120ポンド以上の評価をもらっている。前走コックスプレートは8馬身差の2着に敗れたが、勝ち馬が別格なので仕方がないだろう。昨年のメルボルンCは15着に敗退。それ以前にも3000m級のG1では敗れており、長距離への対応が課題となりそうだ。
■ジャメカ コーフィールドCを快勝
前走コーフィールドCを3馬身差で快勝。重要な前哨戦である一戦で、今回出走予定である多くのライバルたちを下している。4月のオーストラリアンダービーでは2着、オーストラリアンオークスでは4着に終わっているが、昨年のクラウンオークス(芝2500m・不良)を制しており、長距離・道悪の適性は高く、スタミナが豊富でありそうなことがうかがえる。牝馬としては、03~05年まで3連覇したマカイビーディーヴァ以来となる優勝を狙う。


■ボンダイビーチ 昨年のメルボルンCは16着に惨敗
アイルランドから遠征の4歳牡馬。今年に入って大きなレースは使われていないが、地元で安定した成績をあげている。5月のヴィンテージクロップ(G3・芝2800m)を制しており、長距離は望むところというタイプだ。ただ、メルボルンCは昨年も挑戦し、その時は16着に大敗。英セントレジャー2着を経ての出走だったが、力を出し切れなかった。アウェイの地での難しさは身に染みており、今年どのように巻き返してくるか。

■アルマンダン 長距離適性高く、G1初挑戦も楽しみ
元々は欧州でデビューし、14年ドイツのバーデン企業大賞(G2・芝2200m)で重賞初制覇を飾った。今年はオーストラリアに拠点を置いてレースに出走。芝1600~2000mのレースでは5、6着の結果が続いたが、9月の芝2400mのレースに勝利すると、10月2日行われたザバートカミングス(G3・芝2500m)で重賞制覇を飾った。明らかに距離を伸ばしたことによる好結果であり、さらに距離が伸びる今回でも期待が高まる。血統的にも父モンズーンはこのレースに相性が良い。G1初挑戦だが、楽しみの方が大きいと言えるだろう。



■ウィックローブレーブ 7歳にして愛セントレジャーを優勝
イギリスから遠征の7歳セン馬。昨年まで障害レースを使われ、G1でも3着に入るキャリアを残した。今年に入り再び平地に戻し、9月の愛セントレジャーを優勝。7歳ながらも衰え知らずで、今がピークかと思わせるほどの勢いだ。しかも、同レースで2着に下したオーダーオブセントジョージは、次走凱旋門賞で3着に激走。本馬の評価もおのずと上がると言えるだろう。3000m以上の距離に関する心配は全くない。あとは、初の豪州遠征で力をどこまで出し切れるか。



■ビッグオレンジ 昨年のメルボルンCは5着
イギリスから遠征の6歳セン馬。G1勝ちの実績はないが、昨年のこのレースでは19番人気ながら5着と善戦。今年3月のドバイゴールドC(G2・芝3200m)でもクビ差の2着に入っており、長距離実績と海外遠征でも力を発揮できるタフさを持っている。この点だけでも大きな強みだ。今年はその後、地元のG2を連勝。前走は7月のグッドウッドC(G2・芝3200m)を制した。今回は休み明けだが、昨年も8月末以来の休み明けで走っている。鉄砲は利くタイプとみていい。


■カレンミロティック 天皇賞(春)が勝利目前の2着
今年5月の天皇賞(春)で13番人気ながら2着と激走。勝ち馬のキタサンブラックにあわや勝利するかという内容で、ハナ差の惜敗だった。昨年の天皇賞(春)でも3着と好走しているが、その時よりも内容は濃く、インパクトも強い。8歳としては異例の頑張りだった。国際レーティングとしては、Extended(2701m~)部門で116ポンドという評価。ちなみにキタサンブラックはLong(2101~2700m)部門で119となっている。今回は海外のレース。惨敗する懸念もあるが、善戦ができても不思議はない。まずは、先行して自分の形に持ち込めるかがカギだろう。