COLUMN

コラム

ニュース/コラム

【BCフィリー&メアターフ】気になる有力騎手・調教師はコチラ!

2016年11月02日 15:11

  • 友だち追加数

 セブンスヘブン、プリティパーフェクトの2頭を登録するエイダン・オブライエン調教師は、ここまで発売された海外競走に皆勤で、もはや説明は不要。昨年もファウンドがブリーダーズカップターフを勝利しており、北米での勝ち方も心得たもの。ここは凱旋門賞同様に上位独占を狙ってくるだろう。

 もちろん主力となる馬に騎乗するのはライアン・ムーア騎手で間違いない。ムーア騎手といえば、先日の秋の天皇賞でモーリスに騎乗して勝利に導いたように日本でもおなじみ。同騎手が騎乗予定のセブンスヘブンには要注目だ。



 1番人気が見込まれるレディイーライとシーカリシを管理するチャド・ブラウン調教師も、殿堂入り調教師であるロバート・フランケル調教師に師事。アシスタント時代には後にルージュバックの母となるジンジャーパンチなどを手がけた。07年に開業すると、翌年にはマラムでブリーダーズカップジュヴェナイルフィリーズターフを勝利。これを機に躍進が始まり、40歳を前に、今や全米を代表する調教師にまで上り詰めた。ブリーダーズカップは7勝を挙げており、うち6勝が牝馬によるもの。フィリー&メアターフは昨年も含め2勝している。

 手綱を取るイラッド・オルティスJr.騎手はまだ弱冠23歳。それでいながら、この2、3年で一気に頭角を現し、全米リーディング上位の常連となった。初G1タイトルがレディイーライとのブリーダーズカップジュヴェナイルターフで、さらに今年はクリエイターとのコンビでラニが出走して3着となったベルモントステークスを制した。弟のホセと共に今後のアメリカの中心となりえる期待の若手だ。

 目下レディイーライ、セブンスヘブンに次ぐ評価を集めているクイーンズトラストを送り込むのは、イギリスのマイケル・スタウト調教師。45年にカリブ海のバルバドス(当時は英国領)に生まれ、10代でイギリス本国に渡ったのちに、27歳で厩舎を開業させると、10年目に英国ダービーを勝利。以来英国ダービー5勝などを挙げ、98年にはエリザベス2世女王からナイトの称号を受勲した。親日的な調教師のひとりで、96年にシングスピール、97年にピルサドスキーでジャパンカップを連覇。海外の調教師として唯一ジャパンカップ2勝を挙げている。BCフィリー&メアターフは93年にイズリントンで勝利している。

 クイーンズトラストの手綱を取るのはランフランコ・デットーリ騎手。日本でもアルカセットで05年のジャパンカップを制するなど世界的な名手として名高いデットーリ騎手。このレースも06年にウィジャボードに騎乗して勝利に導いており、その手綱さばきに注目したい。