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強力香港勢を破れるか? クイーンエリザベス2世C過去10年の傾向

2017年04月26日 10:50

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 表1は人気別成績。1番人気馬は14年デザインンズオンロームら2勝をあげており、連対率は30%と低いものの、複勝率は70%。2番人気馬が昨年のワーザーら最多の3勝をあげており、勝率・連対率はトップだ。

 以下、3番人気馬が1勝、4番人気馬が2勝。6~9番人気馬も2勝をあげている。4番人気以内で大半の8勝と上位人気馬が勝ち切る傾向が強い。ただし、6~9番人気馬が3着以内に7頭も入っており、これら伏兵馬の激走に注意が必要だ。

 表2はゲート番別成績。年によって9~14頭と出走数は変わるものの、勝ち馬8頭が中央寄りの5~9番ゲートから出ている

 なかでも8番ゲートは一昨年のブレイジングスピードら最多の3勝をあげており、連対率・複勝率50%と好調だ。対して、6番ゲートからは3着以内馬が1頭も出ておらず、鬼門となっている。また、内の1~2番ゲートからも勝ち馬は出ていない。

 表3は性別成績。海外馬で多いセン馬が昨年のワーザーら8勝をあげている。昨年は上位3着までを独占。毎年1頭は3着以内に入っており、連対率・複勝率も優秀だ。

 牡馬は12年の日本馬ルーラーシップら2勝。連対率ではセン馬に2倍以上の差をつけられているものの、3着が5回と多いのが特徴だ。なお、牝馬は出走数が少ないものの、3着以内馬が出ておらず、苦戦傾向を示している。

 表4は前走レース別成績。表の上部は地元香港を含めた海外のレース、下部には日本のレースを記載している。香港4歳シリーズの最終戦である香港ダービー組が昨年のワーザーら最多の3勝をあげている。これら勝ち馬3頭はいずれも前走の香港ダービーを勝利していた。

 2勝をあげている地元のプレミアプレートは昨シーズンから6月に移行。他ではドバイターフ組が09年プレスヴィスら2勝をあげている。香港ゴールドカップ組は07年ヴィヴァパタカが勝利しており、昨年のミリタリーアタックら2着3回と多い。海外レースは地元香港かUAEのレースが大半だ。

 前走日本のレースでは日経賞組から12年ルーラーシップが勝利。また、中山記念組は一昨年のステファノスのみで、同馬は2着と好走している。

 今年日本から出走予定のネオリアリズムは前走中山記念1着。同レース5着のヴィブロスが次走ドバイターフで優勝したことからも、力量的には十分通用するだろう。

 最後に表5は国別3着以内数。地元香港勢が近4年を含めて過半数の7勝をあげている。なかでも昨年の優勝馬ワーザーを管理するJ.ムーア調教師は過去10年で5勝・2着2回・3着2回。香港勢の中でも抜群の成績を示しており、今年もぜひともチェックしておきたい。

 日本馬は過去10年で11頭が挑戦して【1.1.2.7】。12年ルーラーシップが勝利し、一昨年はステファノスが2着に入っている。昨年は3頭が挑戦し、ラブリーデイ含めいずれも4着以下に敗退。ただし、力負けではなく、遠征でいかに自分の力を発揮できるかだろう。強力な香港勢をまとめて負かす場面はあるかもしれない。

 他では南アフリカ勢・イギリス勢が1勝ずつをあげている。地元香港勢が中心ではあるが、日本のネオリアリズムがどう向かっていくかを楽しみにしたい。

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