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ジェンティルドンナ以来の勝利なるか? ドバイシーマクラシック近5回のレース傾向

2021年03月25日 12:30

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 メイダン競馬場の芝2410mで行われるドバイシーマクラシック。日本馬は2014年のジェンティルドンナ以来の勝利なるかに注目が集まる。では、2015年以降・近5回のデータを中心に分析する。

 表1はJRAで馬券発売が開始された2017年以降・近3回のドバイシーマクラシック3着以内馬と主な券種の配当。近2回は18年ホークビル、一昨年オールドペルシアンと地元UAE勢が勝利している。ただし、日本、イギリス、フランス、アイルランド各調教馬が3着以内に入っており、拮抗している印象だ。

 人気順で見ると、1番人気馬は17・18年は3着、一昨年はレイデオロが6着に敗れており、連対なし。3着以内馬は6番人気以内におさまっているが、少頭数の割に毎年3連単で万馬券となっている

 表2は性齢別成績。牡馬では5歳馬が18年ホークビルら3勝をあげており、連対率45.5%・複勝率63.6%と非常に高い。一昨年は3着スワーヴリチャードが該当しており、毎年1頭は3着以内に入っている。4歳馬は一昨年のオールドペルシアンが勝利。6歳、7歳も勝利こそないものの、複勝率は高い。

 牝馬では4歳馬が15年ドルニヤが勝利、17年セブンスヘブンが2着に入っている。なお、セン馬からは3着以内馬が出ておらず、不振傾向にある。

 表3はゲート番別成績。2番に入った馬が一昨年のオールドペルシアンら3勝と勝ち切る傾向が強い。1番も複勝率40%と高く、内の1~2番は要注目だ。

 また、7番ゲートは16年ポストポンドら2勝をあげ、複勝率80%でトップ。6番も複勝率60%と非常に高い。

 なお、8番から外に入った馬はのべ【0.0.0.8】と3着以内馬が出ていない。

 表4は近5回における3着以内馬の前走成績。ドバイシーマクラシックと同条件で行われる前哨戦のドバイシティーオブゴールド1着馬が過半数の3勝をあげている。今年もドバイシティーオブゴールド勝ち馬には注目しておきたい。

 その他では15年ドルニヤは凱旋門賞5着、17年ジャックホブスは英チャンピオンS3着と前年秋に行われたヨーロッパの大レースで上位に入った馬が優勝している。

 最後に表5は2015年以降に出走した日本馬の成績をまとめたもの。のべ12頭が出走し、【0-2-3-7】で勝ち馬は出ていない。近5回で前走1着だったのは16年ドゥラメンテのみだが、2着に入っている。

 今年出走予定のクロノジェネシスは前走有馬記念、ラヴズオンリーユーは前走京都記念をそれぞれ勝利している。両馬ともに海外遠征は初めてだが、能力を出し切れば2014年ジェンティルドンナ以来7年ぶりの勝利が見えてくる。