アスコット競馬場はバッキンガム宮殿と並ぶ王室一家の居城・ウィンザー城から約10kmの位置にあり、英国王室の所有として知られる。1711年にアン女王が城の周辺で乗馬中、馬が全力疾走するための適地を見出し、同年8月11日に最初のレース(Her Majesty’s Plate)が執り行われたのが、競馬場の起こりと伝えられている。
開場後、長らく年1回、4日間の王室主催レース(ロイヤルミーティング)が開催されるだけだったが、1946年から7月と9月、10月にもレースを施行するようになり、1952年にはキングジョージ6世&クイーンエリザベスSが創設。1965年からは障害レースも行われるようになった。
ダービーやオークスなど、クラシックレースの開催場ではないものの、6月のロイヤルアスコット開催から7月のキングジョージ・ウィークエンド、8月のシャーガーカップ(国際騎手招待)、10月のチャンピオンズデーまで主要イベントを毎月のように施行。イギリスにおける平地シーズンの中心を担っている。