1875年4月22日に開場し、当初は障害レースが行われていた。現在では平地レースとの併用になっており、平地は4月から9月まで、障害は11月から4月まで使用。欧州で最も稼働率の高い競馬場の一つとされている。
ロンドンの主要ターミナルであるウォータールー駅から最寄り駅まで30分ほどで、日本なら新宿から東京競馬場、梅田から阪神競馬場くらいで交通の便が良く、見本市など、競馬以外のイベント施設としても人気が高い。
クラシックレースが行われるニューマーケット競馬場(1619年~)やエプソム競馬場(1661年~)、ロイヤルアスコット開催で知られるアスコット競馬場(1711年~)らと比較して歴史が浅い一方で進取の精神に富み、現在では当たり前の数々の施策を導入してきた。
その最たるものが入場料で、競馬場周辺に柵を巡らせて近隣からの立ち入りを制限し、当時の英国競馬界でグランドスタンドを利用する富裕層からのみ得ていた収入を、大衆からも広く集めることで経営が安定。こうした運営方式はケンプトンやリングフィールド、ヘイドックなど多くの競馬場に受け継がれていった。また、第二次世界大戦後の1947年に英国営放送のBBCによる初の全国中継が行われた。
サンダウン競馬場で行われているG1レースは1886年創設のエクリプスステークスのみだが、英国においてクラシックを戦った3歳馬とトップクラスの古馬が初めて対戦するレースというコンセプトは現在まで変わらず受け継がれている。創設時にはダービーの2倍に相当する1万ポンドという破格の賞金が懸けられていた。