“Curragh”は現地の言葉で「馬が走る所」という意味があり、3世紀には現在の競馬場一帯で戦車レースが行われていたと伝えられている。公式に記録が残された最も古い競馬開催は1741年のこと。それから100年余りを経た1868年に、周辺地域が共有放牧地として議会承認を受け、その一角にカラ競馬場が誕生した。
競馬場を含む周辺地域は首都ダブリンから南西に40kmほど離れた位置にあり、その面積は日本の1市町村分にも相当する約20平方kmに及ぶ(東京の新宿区は18平方km余り)。広大な土地は競馬場の他に調教場や軍の関連施設として使用され、そのうち東京ドーム70個分に相当する330万平方mが競馬を運営するターフクラブの管理地となっている。
カラ競馬場では3月から10月にかけて計19日間の開催があり、アイルランドで行われるG1の13レース中11レースとほとんどを施行。ダービーとオークス、2000ギニー、1000ギニー、セントレジャーの5大クラシックが全て含まれるなど、現地の競馬を象徴する存在となっている。