08/24 12:50
フランケルやエネイブルなど所有のハーリド殿下、英競馬殿堂入り
プロフィール
ハンデキャッパーという競馬のプロフェッショナルによって最強と認められ、競馬史に大きな足跡を残したダンシングブレーヴ。圧倒的な内容を残しながら敗れた英ダービー、最強ライバルたちを一刀両断に切り捨てた凱旋門賞は、30年以上経った今も語り草だ。
ダンシングブレーヴはデビュー4連勝で英2000ギニーを制覇し、続く英ダービーでは高い人気を誇った。しかし、序盤こそ中団につけたものの勝負所の下り坂でリズムを崩し、直線を迎えるころには最後方まで後退。大外から他馬と一線を画す末脚で挽回するも、好位から抜け出したシャーラスタニを捕らえ切れず、半馬身差で最高の栄誉を取りこぼした。
それでも、1か月後のエクリプスSでは名牝トリプティク、ジャパンカップで皇帝シンボリルドルフに先着したベッドタイムら、日本にも縁のある強豪古馬たちを一蹴。ダービー敗戦のショックを払しょくし、次戦のキングジョージで宿敵シャーラスタニとの再戦に臨むと、鞍上が他馬の手応えを確認しながら抜け出す完勝劇。名実ともに欧州のトップホースへ飛躍した。
その後にG3を制して向かった凱旋門賞には、キングジョージで下した面々に加え仏ダービー馬ベーリング、ドイツの強豪アカテナンゴ、南米チリのオークス馬マリアフマタ、そして欧州に長期滞在していた日本ダービー馬シリウスシンボリら、世界各国の代表と呼ぶにふさわしい最高のメンバーが集った。これらの相手に対しダンシングブレーヴは直線入り口で行き場を失いかけるも、外のスペースから持ち出されて豪脚を炸裂。2着ベーリングらを並ぶ間もなく差し切り、ロンシャン競馬場のトラックレコードで勝利を飾った。
1977年に運用開始されたインターナショナルクラシフィケーション(現ロンジンワールドベストレースホースランキング)のレーティングでダンシングブレーヴは141を記録している。
ダンシングブレーヴは脱水症状の影響もあり米ブリーダーズカップターフで敗れ(4着)、それを最後に引退。欧州年度代表馬に輝くとともに種牡馬へ転身した。しかし、奇病(マリー病)を患って体調維持に苦しみ、早々に英国から日本へ。そうした逆境でも欧州に残してきた産駒からコマンダーインチーフが英愛ダービー、ホワイトマズルが伊ダービーを制すなど活躍。日本でもキングヘイローら4頭のG1ホースを輩出している。
生年 | 1983 |
---|---|
性別 | 牡 |
毛色 | 鹿毛 |
父 | Lyphard |
母 | Navajo Princess |
母父 | Drone |
調教師 | G.ハーウッド |
生産者 | Glen Oak Farm & Gainesway Farm |
馬主 | ジャドモントファーム |
通算成績 | 10戦8勝[8-1-0-1] |
距離 | 1着 | 2着 | 3着 | 4着以下 | 出走回数 | 勝率 | 連対率 | 3着内率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
~1400m | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0% | 0% | 0% |
1401m~1800m | 4 | 0 | 0 | 0 | 4 | 100% | 100% | 100% |
1801m~2100m | 2 | 0 | 0 | 0 | 2 | 100% | 100% | 100% |
2101m~ | 2 | 1 | 0 | 1 | 4 | 50% | 75% | 75% |
馬場状態 | 1着 | 2着 | 3着 | 4着以下 | 出走回数 | 勝率 | 連対率 | 3着内率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
良馬場 | 5 | 0 | 0 | 1 | 6 | 83% | 83% | 83% |
稍重馬場 | 2 | 1 | 0 | 0 | 3 | 67% | 100% | 100% |
重馬場 | 1 | 0 | 0 | 0 | 1 | 100% | 100% | 100% |
不良馬場 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0% | 0% | 0% |