01/24 11:20
ワイククで王者撃破のパートン騎手、「ゴールまで安心できなかった」
プロフィール
アジア競馬界で唯一、日本に匹敵する勢力を誇る香港競馬界。何頭もの香港馬が日本に遠征しては好成績を収めているが、その中での代表格と言えば2005年のスプリンターズSを制したサイレントウィットネスだろう。日本の競馬ファンの間でも知名度は高いが、地元・香港では競馬を知らない香港人ですら、その名は知っているというほど国民的アイドルホースだった。
サイレントウィットネスがこれほどのブームを巻き起こした一番の要因はデビューから止まらなかった連勝記録にある。デビューから無傷の7連勝で臨んだ香港スプリントで、前年の覇者・オールスリルズトゥー、香港短距離三冠を全て制していたグランドデライト、南アフリカ史上最速と謳われていたナショナルカレンシーなどの強豪を抑えて勝利。これにより人気が鰻登り。香港のファンのみならずその名は世界に轟いた。
翌年以降も連勝は止まらずボーヒニアスプリントT、センテナリースプリントC、チェアマンズスプリントプライズの短距離三冠を2年連続で制覇。香港競馬の連勝記録も更新し、ついに2005年4月には連勝が17にまで達した。
短距離では敵なしとなっていたサイレントウィットネスの陣営は、ここでマイル路線も視野に入れたローテーションを組むことを発表。しかしこの決断がサイレントウィットネスの絶対王権を崩すこととなり、連勝もついに途絶え、まさかの2連敗を喫してしまう。
マイル戦で連敗したサイレントウィットネスは再び短距離路線に変更、日本のスプリンターズSに狙いをさだめる。この年のスプリンターズSにはデュランダル、カルストンライトオ、アドマイヤマックスなど当時の日本の短距離界を代表する名馬たちが参戦したが、単勝1番人気はサイレントウィットネス。日本の競馬ファンも彼の短距離での圧倒的な強さを知っていたからだ。レースでは5番手前後の先行集団に位置取り。折り合いも良く、絶好な形で最後の直線へ向いた。直線では早めに抜け出して先頭へ躍り出ると、最後は強烈な末脚を爆発させて追い込んできたデュランダルを抑えて優勝。世界の短距離王ここにありと万人に知らしめた。
その後の活躍も期待されたサイレントウィットネスだが、帰国後に馬インフルエンザを発症。体調を大きく崩したことが影響したのか、復帰後は連敗が続き引退したが、のちに香港のシャティン競馬場に彼の功績を称えたサイレントウィットネス像が建てられるなど、まさに香港の英雄と呼ぶに相応しい名馬だった。
生年 | 1999 |
---|---|
性別 | セ |
毛色 | 鹿毛 |
父 | El Moxie |
母 | Jade Tiara |
母父 | Bureaucracy |
調教師 | A.クルーズ |
生産者 | I K Smith |
馬主 | Arthur Antonio da Silva & Betty da Silva |
通算成績 | 29戦18勝[18-3-2-6] |
距離 | 1着 | 2着 | 3着 | 4着以下 | 出走回数 | 勝率 | 連対率 | 3着内率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
~1400m | 18 | 2 | 1 | 5 | 26 | 69% | 77% | 81% |
1401m~1800m | 0 | 1 | 1 | 1 | 3 | 0% | 33% | 67% |
1801m~2100m | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0% | 0% | 0% |
2101m~ | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0% | 0% | 0% |
馬場状態 | 1着 | 2着 | 3着 | 4着以下 | 出走回数 | 勝率 | 連対率 | 3着内率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
良馬場 | 16 | 3 | 1 | 6 | 26 | 62% | 73% | 77% |
稍重馬場 | 2 | 0 | 1 | 0 | 3 | 67% | 67% | 100% |
重馬場 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0% | 0% | 0% |
不良馬場 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0% | 0% | 0% |