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ロマンチックウォリアーが安田記念も制覇、香港馬18年ぶり3度目の快挙
プロフィール
現代の世界の競馬情勢では日本馬と香港馬の実力は拮抗し、互いに切磋琢磨している。しかし、これが20年ほど前になると話しは別。香港馬が日本に遠征しても2着までが精一杯で、勝つまでには至らなかった。そんな中、香港馬が日本をはじめとする世界へ飛び出すための扉を開いたのがフェアリーキングプローンだ。彼の活躍があったからこそ、現在の香港競馬の発展があったと言っても過言ではないだろう。
1998年の3月にデビューし98-99年シーズンに香港最優秀短距離馬のタイトルを獲得したフェアリーキングプローンだが、さらに注目を集めるようになったのは99-00年シーズンから。地元のベストオブザベストに加え、世界の強豪スプリンターが集った年末の香港スプリントで、フェアリーキングプローンは中団から徐々に加速、満を持して先頭に躍り出ると、そのままゴールへ一直線。スプリント界の強豪達を一蹴した。
香港スプリント制覇後は3戦連続で2着と勝ちきれないレースが続いたが、通算16戦目でさらに世界を驚かせることとなる。日本の競馬ファンにも一気にその名を知らしめた安田記念だ。レースでは中団よりも後ろの位置取りから満を持して直線へ入ると、キングヘイロー、トロットスター、スティンガーらが先に抜け出したところを大外から強襲。最後はさらに後ろから追い込んで2着に入ったゴドルフィン所有のディクタットに1馬身1/4差を付けて完勝した。香港調教馬が初めて日本のG1を制した瞬間だった。
その後は地元・香港に戻って活躍。2000年末には香港マイルで豪州の名馬・サンラインと大接戦の末に僅差の2着に敗れはしたものの、その強さは健在だった。
2001年にはドバイ遠征を敢行。ドバイデューティフリー(現在のドバイターフ)ではフランスのジムアンドトニックの2着に惜敗したが、サンラインには先着し、香港マイルでの借りを返すと共にドバイでも香港馬の実力を知らしめた。
現在の香港馬は世界を舞台に活躍することが当たり前のように思われているが、フェアリーキングプローンの活躍がその礎を築いたことは間違いないだろう。
開催日 | 場所 | レース名 | 動画 | 着順 | 騎手 | トラック | 距離 | 馬場状態 |
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2001/10/01 | シャティン | ナショナルデーカップ | 1 | W.C.マーウィング | 芝 | 1400 | 良 | |
2001/06/03 | 東京 | 安田記念(G1) | 9 | W.C.マーウィング | 芝 | 1600 | 良 | |
2001/04/22 | シャティン | チェアマンズスプリントプライズ(G1) | 1 | W.C.マーウィング | 芝 | 1200 | 稍重 | |
2001/03/24 | ナドアルシバ | ドバイデューティフリー(G2) | 2 | R.フラッド | 芝 | 1777 | 稍重 | |
2001/03/03 | シャティン | 香港ゴールドカップ | 6 | R.フラッド | 芝 | 2000 | 良 | |
2001/01/26 | シャティン | ボヒニアスプリントトロフィー(G1) | 1 | R.フラッド | 芝 | 1000 | 稍重 | |
2001/01/14 | シャティン | 香港スチュワーズカップ(G1) | 1 | R.フラッド | 芝 | 1600 | 良 | |
2000/12/17 | シャティン | 香港マイル(G1) | 2 | R.フラッド | 芝 | 1600 | 良 | |
2000/11/26 | シャティン | ハンデ戦 | 2 | R.フラッド | 芝 | 1000 | 良 | |
2000/10/11 | ハッピーバレー | ハッピーバレートロフィー(G3) | 1 | R.フラッド | 芝 | 1200 | 良 | |
2000/06/04 | 東京 | 安田記念(G1) | 1 | R.フラッド | 芝 | 1600 | 良 | |
2000/05/07 | シャティン | チェアマンズプライズ(G1) | 2 | R.フラッド | 芝 | 1200 | 良 | |
2000/03/11 | シャティン | センテナリーカップ(G2) | 2 | S.キング | 芝 | 1000 | 良 | |
2000/01/15 | シャティン | バウヒニアスプリントトロフィー(G1) | 2 | S.キング | 芝 | 1000 | 良 | |
1999/12/12 | シャティン | 香港スプリント(L) | 1 | S.キング | 芝 | 1000 | 良 | |
1999/11/06 | シャティン | ハンデ戦 | 2 | S.キング | 芝 | 1000 | 良 | |
1999/09/05 | シャティン | ハンデ戦 | 7 | S.キング | 芝 | 1200 | 良 | |
1999/05/23 | シャティン | シャティンヴァーズ | 2 | S.キング | 芝 | 1600 | 良 | |
1999/05/08 | シャティン | チェアマンズプライズ(G1) | 1 | S.キング | 芝 | 1200 | 稍重 | |
1999/03/21 | シャティン | ハンデ戦 | 2 | K.ツァン | 芝 | 1400 | 良 | |
1999/02/27 | シャティン | ハンデ戦 | 1 | S.キング | 芝 | 1200 | 良 | |
1998/12/13 | シャティン | ハンデ戦 | 1 | S.キング | 芝 | 1400 | 良 | |
1998/11/21 | シャティン | ハンデ戦 | 2 | W.ウッズ | 芝 | 1400 | 良 | |
1998/10/24 | シャティン | ハンデ戦 | 6 | S.キング | 芝 | 1200 | 良 | |
1998/09/26 | シャティン | ハンデ戦 | 1 | S.キング | 芝 | 1200 | 良 | |
1998/03/28 | シャティン | 未勝利戦 | 1 | R.フラッド | 芝 | 1000 | 良 |
距離 | 1着 | 2着 | 3着 | 4着以下 | 出走回数 | 勝率 | 連対率 | 3着内率 |
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~1400m | 10 | 7 | 0 | 2 | 19 | 53% | 89% | 89% |
1401m~1800m | 2 | 3 | 0 | 1 | 6 | 33% | 83% | 83% |
1801m~2100m | 0 | 0 | 0 | 1 | 1 | 0% | 0% | 0% |
2101m~ | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0% | 0% | 0% |
馬場状態 | 1着 | 2着 | 3着 | 4着以下 | 出走回数 | 勝率 | 連対率 | 3着内率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
良馬場 | 9 | 9 | 0 | 4 | 22 | 41% | 82% | 82% |
稍重馬場 | 3 | 1 | 0 | 0 | 4 | 75% | 100% | 100% |
重馬場 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0% | 0% | 0% |
不良馬場 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0% | 0% | 0% |