フランスで導入の女性騎手ルール、イギリス競馬界にも波紋
2017年02月05日 10:05
フランスの競馬統括団体フランスギャロが、女性騎手について負担重量の2キロ減免措置を取ると発表したことに関して、英国競馬統括機構(BHA)は同ルールに関心を示しつつも導入は白紙としている。
フランスにおける女性騎手の斤量減免は、準重賞を含む重賞こそ除外されるものの、それでも平地と障害レースの9割が適用対象となる。「女性が男性と同じ条件で競える数少ないスポーツの一つであることは英国競馬の誇り」というBHAは、「フランスギャロの決定には大きな関心があり、導入に至った経緯について現地の関係者と話し合いたいと思っているが、女性騎手の斤量減免は現状として白紙」と声明を発表。今後、プロフェッショナル騎手協会とも協議の場を設ける予定としている。
この話題について、G1勝ちの実績もあり女性騎手の第一人者として活躍したH.ターナー氏は、イギリスで同様のルールが導入されれば「アンフェア」と懸念を示し、昨季の最優秀見習い騎手に輝いたJ.ゴードン騎手も「ちょっとイラつく」と不快感を表している。