ユリシーズがエクリプスS制覇、バーニーロイとの叩き合いにハナ差勝ち
2017年07月09日 15:00
現地8日にサンダウン競馬場で行われたG1エクリプスステークス(3歳以上、10ハロン7ヤード)は、残り1ハロンからユリシーズとバーニーロイが激しい叩き合いを演じ、最後は首の上げ下げでゴール。ユリシーズがハナ差で激闘を制し、G1初制覇を飾った。
3馬身1/2差の3着にはデザートエンカウンターが続き、1番人気のクリフスオブモハーは4着、エミネントは5着に終わった。
デビューから全4戦に騎乗してきたエミネントを降板し、ユリシーズを勝利に導いたJ.クローリー騎手は「彼のことは前走でだいぶ手の内に入れられたし、うまくいったね。先頭に立つとレースを止めてしまうから、早くなりすぎないように気をつけたんだ。最後まで勝ったかどうか分からなかったから、名前をコールされたときは嬉しかったね」と会心の騎乗を振り返った。
ユリシーズを管理するM.スタウト調教師は、今回でエクリプスS通算6勝目。同師は「勝てるかどうか自信はなかったが、希望は持っていた。調子を維持できているようだったからね。彼はサンタアニタにもグッドウッドにも行ったし適応力がとても高いね」とユリシーズを評価した。
また、今後については「去年はゴードンステークスを勝ったし、サンタアニタでも走った(BCターフ4着)から、1マイル半(2400m)の可能性を排除するつもりはない。今年は掛からなくなっているし、控えられるようになったから、1マイル半に対応できるはずだよ」と幅広く選択肢を探っていくことを明かしている。