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エネイブルがキングジョージで古馬も一蹴、減量克服のデットーリ騎手「誰にも渡したくなかった」

2017年07月30日 11:35

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 G1キングジョージ6世&クイーンエリザベスステークス(3歳以上、芝12ハロン)が現地29日にアスコット競馬場で行われ、単勝1番人気に推された今年の英愛オークス馬エネイブルが道中2番手から直線独走。追いすがるエクリプスステークスの覇者ユリシーズを4馬身1/2差突き放して完勝した。

 さらに3/4馬身差の3着にはアイダホが続き、連覇を狙った2番人気のハイランドリールはエネイブルから9馬身余り後れて4着に終わった。

 英愛オークスに続き、またしても圧巻のG1勝利を飾ったエネイブルを、L.デットーリ騎手は「彼女の力が足りていることは予想できていた。でも、破壊的に勝つとまでは思ってもみなかったよ。自信を持った上で不安要素の先読みをしたけど、スーパースター(エネイブル)と1ストーン(約6.4kg)の斤量差が、彼ら(対戦した古馬たち)にとって重荷だったということだね」と最大級の形容で称賛。

「6日で7ポンド(約3.2kg)減量したんだ。水と魚ばかりでうんざりだったけど、彼女を他の誰にも渡したくなかったから」とエネイブルへの並々ならぬ思いを吐露した。

 また、J.ゴスデン調教師は「エネイブルは私がかつて管理し、このレースで素晴らしい勝ち方をしたタグルーダと何らそん色のない牝馬だよ。私は各世代が集うこのレースの信者だが、彼女は(最上級の能力を)証明した」と手応えを深めるとともに、「ヨークシャーオークスに行きたい。その後はリフレッシュして10月1日(凱旋門賞)を見据えようか。前哨戦の類には使わず、恐らくレースコースギャロップで仕上げて凱旋門賞に向かうことになる」と今後の青写真を披露した。