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伏兵ソヴリンが大逃げ、愛ダービーで僚馬アンソニーヴァンダイクの快挙封じる

2019年06月30日 06:48

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 愛ダービー(3歳、芝12ハロン)が現地29日にカラ競馬場で行われ、単勝34倍の伏兵ソヴリン(6番人気)が同じA.オブライエン厩舎のノルウェー(4番人気)とともに後続を離して逃げると、直線早々にステッキが入った僚馬を尻目に独走。6馬身のリードを築いて圧勝した。

 英ダービーとのW制覇を狙った1番人気アンソニーヴァンダイクは、10馬身余り離れた4番手で直線に向くも、ソヴリンの影を踏めないまま2着に敗れた。さらに2馬身1/2差の3着にノルウェーが粘り込み、オブライエン厩舎が上位を独占。2番人気を分け合った英ダービー2着馬マッドムーンは4着、同4着馬ブルームは6着に終わった。

 ガリレオ産駒のソヴリンは昨年9月のデビュー3戦目に未勝利を脱出したものの、その後は重賞戦線で勝ちあぐね、今季は4月の始動戦からブルームに連敗。前走の英ダービーでもアンソニーヴァンダイクから9馬身余りの10着に敗れていた。今回は初勝利から6戦ぶりの白星で、通算2勝目がクラシックのビッグタイトルとなった。

 5頭出しで上位を独占したオブライエン師は、ブルームの出遅れを想定外とする一方で「彼らはベストを尽くしたよ」とコメント。「パドレイグ(ベギー騎手)は中盤からペースを上げて完ぺきなラップを刻んだ。緩みのないレースで、しっかり1マイル半(12ハロン)になっていた」と、着順は実力通りとの考えを明かした。

 また、オブライエン師はソヴリンとアンソニーヴァンダイクの今後について、英G1キングジョージ6世&クイーンエリザベスステークスか仏G1パリ大賞に使う意向とし、その後にソヴリンを英セントレジャーへ向かわせると話している。