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メールドグラースの偉業ならず、メルボルンCはヴァウアンドディクレアが接戦制す

2019年11月06日 15:08

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 豪フレミントン競馬場で行われたG1メルボルンカップ(現地5日、芝3200m)に日本のメールドグラースが参戦。1番人気を背負い好スタートから中団馬群の中でレースを進めるも、スローペースに末脚を封じられて勝ち馬から1.2馬身差の6着に終わり、史上12頭目のコーフィールドカップとの連勝はならなかった。

 レースは3番手で流れに乗った3番人気のヴァウアンドディクレアが、後続の追い上げを際どく振り切って優勝した。3頭が0.1馬身間隔で2着争いを演じ、5番手追走のプリンスオブアラン(7番人気)、出遅れて後方3、4番手から直線で内を突いたイルパラディーゾ(9番人気)の順に決着。マスターオブリアリティ(5番人気)が2番手追走から2位入線したものの、イルパラディーゾの進路を妨害したため4着に降着となった。

 21番枠からのスタートとなったヴァウアンドディクレアは、C.ウィリアムズ騎手が気合いをつけて位置を取りに行き、1周目のゴール板前を先頭で通過する。外からトワイライトペイメントとマスターオブリアリティが来ると先を譲り、ラチ沿い3番手の絶好位を確保して流れに乗った。

 メールドグラースはスタートを決めて序盤は好位をうかがう勢いだったが、口を割るなど力んだ姿を見せ、D.レーン騎手が折り合いに専念。最初のコーナーに中団で進入した。そのまま先頭から10馬身ほどの位置をキープし、最終コーナーで馬群の中から外へ切り替えると、直後にいた前年の覇者クロスカウンターが追随。そのまま外へ向かったメールドグラースに対してクロスカウンターは馬群の中へ突っ込み、ともにしぶとく末脚を伸ばしたものの、先行勢を捕らえるには至らなかった。

 その前方ではマスターオブリアリティが直線入り口から三分所に持ち出されて先頭。プリンスオブアランも背後から外に出て追撃する一方、ヴァウアンドディクレアは1頭離れてラチ沿いから抜け出しを図る。これを見たマスターオブリアリティーは右ムチを受けてヴァウアンドディクレアに寄せていったが、急追してきたイルパラディーゾが2頭の間に挟まれる格好となり、もつれるようにゴール。内ラチから離れず伸びたヴァウアンドディクレアが際どく栄冠をつかんだ一方、マスターオブリアリティーは降着となった。

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