英牡馬クラシック初戦の2000ギニー（3歳牡・牝馬、芝8ハロン）が現地6日にニューマーケット競馬場で行われ、外ラチ寄りの3列目を追走したO.マーフィー騎乗の4番人気カメコが終盤に馬場の中央へ切り込むと、先団から粘り込む2番人気ウィチタと圧倒的人気の2歳王者ピナトゥボをまとめて差し切った（クビ差）。

　ピナトゥボはウィチタの背後から捕らえにかかるもかわすに至らず、さらに1馬身差の3着に完敗。3番人気のアリゾナは先団から見せ場なく11着に沈んだ。

　カメコは昨年11月のフューチュリティトロフィー勝ち以来となる3歳初戦で2度目のG1制覇（重賞も2勝目）。マーフィー騎手は師匠のA.ボールディング調教師の管理馬でうれしいクラシック初制覇となった。

　マーフィー騎手は「英国のクラシックを勝ったことがなかったし、かけがえのないこと。大きな夢だった」「この勝負服でボールディング師のために勝てて言葉にならない」と、ロアリングライオンで2018年の欧州競馬界を席巻するなど、主戦として自身をサポートしてくれているカタールレーシングと合わせて感謝していた。

　なお、ボールディング師は「スタミナに疑問はあるが、道は一つしかない」と次戦が英ダービーになることを明言。ブックメーカー各社も直ちに前売り1番人気としている。