ドバイワールドカップを通算3勝している名ジョッキーのL.デットーリ騎手。2006年のエレクトロキューショニスト以来15年ぶりの優勝を狙う今年の相棒はグレイトスコットだ。

　A.ミシュリフ厩舎のグレイトスコットはサウジアラビアのファイサル殿下の所有馬。イギリスを拠点としていた時期の2019年9月にG3スペリオールマイルを勝っている。昨年からサウジアラビアへ転厩し、秋から年明けにかけて3連勝して臨んだ2月のサウジカップでは3着と善戦した。

　そのサウジカップの内容を「素晴らしいレースだった」と評価したデットーリ騎手は「馬場も遠征も大丈夫だろう。大一番へ向けた準備に何も問題はない」とコメント。ファイサル殿下も「ドバイワールドカップへの招待と、サウジアラビアの代表として世界の舞台に立てることを光栄に思う」「今後もサウジの馬主や調教師、騎手たちが大舞台で才能を発揮する機会が増えることを願っている」と語り、同馬の走りに期待を寄せている。