【ヴェルメイユ賞】「スノーフォールの限界わかりません」デットーリ絶賛
2021年09月11日 17:15
12日にパリロンシャン競馬場で行われる凱旋門賞(10月3日)の現地前哨戦を前に、フランスギャロ(フランス競馬を統括)が公式ホームページに展望記事を載せている。3歳馬限定のニエル賞(G2、芝2400メートル)、牝馬限定のヴェルメイユ賞(G1、同)、古馬限定のフォワ賞(G2、同)、それぞれに注目馬が紹介されている。
ヴェルメイユ賞については「スノーフォールは新しいエネイブルなのか?」という見出しで、ディープインパクト産駒スノーフォール(牝3、A・オブライエン)の存在を大々的に報じている。「彼女はおそらく(今年の)第100回の凱旋門賞を1番人気でスタートするでしょう。パリの競馬関係者はヴェルメイユ賞で初めて彼女を見ます」と書き出し、これまでの戦績とともに、エネイブル(17、18年に凱旋門賞を連覇)の主戦ランフランコ・デットーリ騎手とのコンビが復活することを伝えている。
3歳時の2頭は英オークス、愛オークス、ヨークシャーオークスを制した点で共通しているが、エネイブルは古馬牡馬相手にキングジョージ6世&クイーンエリザベスSを勝っているのに対し、スノーフォールは牝馬限定戦だけを使っており、エネイブルとは異なり、ヨークシャーオークス後にヴェルメイユ賞を走る選択をしている。
デットーリ騎手はヴェルメイユ賞へ向け、スノーフォールを絶賛。「スノーフォールはチャンピオンです。英オークスは馬場状態を懸念していましたが、最大着差記録の16馬身差で勝ちました。同じ3歳のときのエネイブルを思い出しましたよ。私がスノーフォールに騎乗したのはその一度だけですが、驚きました。カラ(愛オークス)では能力を出し切る必要がなかったし、ヨークシャーオークスもトロット(速歩)でしたよね。楽勝続きなので、スノーフォールのリミット(限界)がまだわかりません。(英オークスの)エプソム競馬場への対応が問題なかったですし、パリロンシャンも問題ないでしょう」と見通しを語っている。
スノーフォールの記事の最後にはディープインパクト産駒であることが紹介され、父ディープインパクトが06年の凱旋門賞で3位入線後、禁止薬物の陽性反応が出たため、失格となったことも書かれている。父の果たせなかった凱旋門賞制覇を娘が果たすのか。スノーフォールのヴェルメイユ賞の走りに大きな注目が集まっている。