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【香港スプリント】モレイラぞっこんの素質馬クーリエワンダーの戴冠なるか

2021年12月06日 19:03

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 香港スプリント(G1、芝1200メートル、12日=シャティン)に出走するクーリエワンダー(セン4、J・サイズ)は昨シーズンにデビュー5連勝し、香港のシーズン表彰で「モストインプルーヴドホース」(シーズンで最も成長した馬)を受賞した素質馬だ。

 ハンデ戦で53キロだったとはいえ、4連勝を飾った4月25日のレースでは、同日のG1チェアマンズスプリントプライズ(1着ウェリントン、6着ダノンスマッシュ)を0秒4も上回るタイム(1分8秒2)で圧勝し、大きな話題となった。シーズン最終戦だった5月のG3シャティンヴァーズで重賞初制覇。飛躍を期待される今シーズンだったが、プレミアボウル、ジョッキークラブスプリントはともに1番人気でまさかの5着に敗れている。前走のジョッキークラブスプリントは2番手追走から直線で抜け出したが、外にふくれる格好から後続にのみ込まれている。

 今回はG1初挑戦。日本馬の参戦もあり、厳しい戦いが予想されるが・・・。3日にシャティン競馬場のオールウエザーコース(1200メートル)で行われたバリアトライアル(実戦形式の調教)では好スタートからコーナーで後続を引き離し、最後は流しながら2位入線と絶好の動きを見せた。騎乗を終えたモレイラ騎手は「前走の彼は素直ではありませんでした。これまでにあまりプレッシャーを受けた経験がなかったので、うまく対応できませんでした。ただ、私たちはクーリエワンダーについて学ぶことができたし、今度は彼の本当の力を届けられると自信を持っています。彼は難しい馬ではありません。前走は(レース中に)何をすべきかわからなくなってしまったけど、同じようにはならないでしょう」と語っている。

 南半球ニュージーランド生まれの4歳馬。デビューから7戦すべてコンビを組むモレイラ騎手は「彼はプロフェッショナルな馬ですし、私も大きな期待を寄せています。乗るのが楽しみです」とあらためて、ぞっこんの様子を見せている。G2連敗で挑む初G1だが、能力を発揮できれば一気の戴冠があっても驚けない。

出典:日刊スポーツ