【香港ヴァーズ】年内勇退のロワイエデュプレ師が送るエベイラ「いい状態」
2021年12月10日 13:09
フランスから参戦するエベイラ(牝4、A・ドゥロワイエデュプレ)は5番枠に決まった。緑色のアガカーンの勝負服に鞍上は主戦のクリストフ・スミヨン。送り出すロワイエデュプレ師は年内いっぱいで勇退することが決まっており、勝負気配が漂っている。
「日本のグローリーヴェイズは間違いなくいい馬ですし、どこまで迫れるかわかりませんが、エベイラの走りをしてくれれば満足です」とロワイエデュプレ師。今年5月に重賞を連勝したとき、2着に破った相手はいずれもラービアー(2年連続で凱旋門賞に出走)だった。G1サンクルー大賞ではブルームの2着にも入っており、その実力は侮れない。
ロワイエデュプレ師は「彼女は8月のドーヴィルの走りが全然ダメだったので、その後は休ませて、オペラ賞で復帰させようと思いましたが、まだ本来の状態になかったので待ちました。今ははるかにいい状態になっていて、フレッシュで元気です。香港にきてすぐはあまり食べませんでしたが、今は環境に慣れています」と状態を語っている。
過去に香港国際競走でロワイエデュプレ厩舎は2勝。06年にプライドで香港カップ、09年にダリヤカーナで香港ヴァーズを制している。母エビーザは13年の香港ヴァーズで6着。1歳上の半姉エディザはウインブライドが制した一昨年の香港カップで5着だった。この血統悲願の香港G1制覇、厩舎の有終の美を飾る一戦となるか。