落馬負傷のパートン騎手が競馬場に姿、鉄人ぶりをアピール
2021年12月15日 10:10
香港スプリントで4頭が競走を中止する落馬事故に巻き込まれ、病院に搬送されたZ.パートン騎手が、現地14日朝の調教時間にハッピーバレー競馬場を訪れて元気な姿を披露した。香港ジョッキークラブの公式サイトが伝えている。
落馬事故以来、初めて現地メディアの前に姿を現したパートン騎手は「実際のところ具合いは凄くいいよ。医師たちにケガをしていると言われなければ、今すぐにでも馬上に戻る準備を始めていたと思う。でも、数週間は必要みたいだし、今のところ手首が最も痛いかな。4本骨折した肋骨はOKだよ」と鉄人ぶりをアピール。
「(肋骨を)骨折していると聞いた時は驚いたよ。何とも感じていなかったからね。鼻も問題ない。もともと曲がっているから。でも、手首が少し痛いから、どれくらい時間を要すのか、そのために何をすべきか、今日(14日)専門家に会うことにしているんだ」と話し、すでに回復効果を早めるとされる酸素カプセルも手配済みという。
その上でパートン騎手は「できる限り回復を早められるようにするし、2週間で可能なら復帰するけど、3週間ならそうするしかないね。4週間は勘弁してもらいたいよ」と早期復帰へ意欲を見せている。
また、同日付けの地元紙『サウスチャイナモーニングポスト』(電子版)によると、同じく落馬により骨盤を亀裂骨折したL.ヒューイットソン騎手は現地15日にも退院の見込みとのこと。
骨折の状態はCTスキャンによりようやく発見できる程度で、ヒューイットソン騎手は「もちろん手術の必要はないし、医師たちの言うように軽度の亀裂骨折なら長くはかからないから上手く運びそうだよ」と楽観的。「すでに松葉杖を使って(歩いて)いるから良い兆候だね。体を動かし、騎乗できるようになるにはどれくらい要すか分らないけど、医師たちが言うには3週間で治るらしい。信じられないよ」と至って前向きに話している。