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バファート師の弁護団、訴訟の矛先をチャーチルダウンズ社へ

2022年01月12日 13:05

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 管理馬に禁止薬物を使用した疑いにより、競馬主催者から様々な形で制限を受けているB.バファート調教師の弁護団が、ケンタッキーダービーなどを開催するチャーチルダウンズ社(CDI)を提訴したことが明らかになった。米競馬メディア『bloodhorse.com』が『The New York Times』紙の記事を引用する形で報じている。

 昨年のケンタッキーダービーではバファート師の管理するメディーナスピリットが優勝。しかし、レース後の薬物検査で2つの検体がともに陽性反応を示したため、CDIはバファート師に2年間の出走停止処分を科した。また、この措置によりバファート師の管理馬はケンタッキーダービーおよびオークスの指定レースにおけるポイント付与対象からも除外されている。

 現時点で訴状は正式に処理されていないものの、CDIB.カルスタンジェンCEOは『The New York Times』紙の取材に対して「脅迫訴訟(threatened lawsuit)」と不快感も露わに「陽性反応を説明するための言い訳を巡らせ、彼自身の責任回避のために他者を批判せんとし、事実を複雑化させるバファート氏の使い古された戦術」と指弾。「記録を整理し、バファート氏が我々の責任とする全ての悪評について、彼に説明責任があることを確かなものとするため、あらゆる法的選択肢を考える」と受けて立つ構えを見せている。

 これに対しバファート弁護団のC.ブルースター氏は「議論の最重要項目として不服申し立てをした。率直な議論により訴訟を回避する目的がある。不服申し立ては何も悪いことではない。事実は我々の側にある。不服申し立ては今まで相手にされてこなかったもので、事実が訴訟を招いたのであり、我々が向かうべき所となるだろう」と応じている。

 バファート師と弁護団は、メディーナスピリットの件から派生してニューヨーク州競馬協会(NYRA)からも出走停止処分を受けたが、これに対する訴訟で無効とする判決を勝ち取っている。

 メディーナスピリットが陽性反応を示したベタメタゾンは、ケンタッキー州で競走当日の使用を禁止され、獣医師にもレースの14日以内に馬に注射しないよう勧告されている。バファート師の弁護団とケンタッキー州競馬委員会(KHRC)は、事態を受けてニューヨーク馬薬物検査研究所に検査を依頼し、メディーナスピリットから検出されたベタメタゾンは注射ではなく、抗真菌性クリームの使用によって体内に取り込まれたものという結果を得た経緯がある。