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​ゲート内で隣の馬から頭突き、騎手を取り残したまま発走のアクシデント

2022年06月06日 12:55

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 英ダービーが行われた現地4日の英エプソム競馬場で、騎手をゲート内に取り残したまま馬が発走するアクシデントが起こった。英競馬メディア『racingpost.com』が報じている。

 奇禍にあったのはW.ビュイック騎手。エプソム競馬場での芝10ハロンのハンデ戦でブルートレイルに騎乗した同騎手は、枠入り後に隣のゲートの馬が頭を動かした際に頭突きを食らう形になった。

 体勢を崩したビュイック騎手は頭を抑えてゲートにもたれかかる姿勢となったが、それにもかかわらずレースはスタート。ゲートが開くとともにブルートレイルは飛び出し、同騎手は取り残されてしまった。

 幸いビュイック騎手は大事に至らず、同日に行われた英ダービーにも無事に騎乗(ネーションズプライドで8着)。同騎手は取材に対し、スターターにも状況を伝えたし、他の騎手からも事態を知らせる声が上がっていたとコメント。馬から半分降りて半分乗った状態だったのでとても危険だったと説明し、「最悪のミスだ」と語ったという。

 レース後、スチュワードはこの事故について調査し、スターターからも話を聞いたとのこと。その結果、スタートが切られた際はビュイック騎手が完全に騎乗していなかったとして、ブルートレイルは出走取消の扱いとなった。

 ただし実際にはブルートレイルはカラ馬のままレースに参加。ゴール前では2着に入ったグルノーブルの妨害をする形となってしまった。これにはグルノーブルに騎乗していたT.マーカンド騎手も、不運だったビュイック騎手を気遣いつつも「単勝26倍の馬だったのだから2着には満足しなければならないが、勝ちを逃したのだから少し気分は悪いよね」と語るなど後味の悪い結果となった。