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【プリンスオブウェールズS】ノーザンファームしがらき松本場長「種牡馬になる馬を選ぶ競走」

2022年06月13日 15:20

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 英国王室主催のロイヤルアスコット開催(14~18日)に参戦する外国馬を対象にした共同取材「インターナショナル・チャレンジャーズ・メディア・モーニング」が9日に行われ、日本馬シャフリヤール(牡4、藤原英)、グレナディアガーズ(牡4、中内田)について、帯同するノーザンファームしがらきの松本康宏場長がインタビューに応えている。

 2頭はともにニューマーケットのロジャー・ヴァリアン厩舎(カールバーグ・ステーブル)で調整中。松本場長はロイヤルアスコット開催への参戦について、「ホースマンとして、英国のレースを日本馬で勝ちたいと思っています。ロイヤルアスコットに出走させることは夢のようですし、名誉です。多くの人は凱旋門賞を最高峰と考えますが、私は種牡馬になる馬を選ぶ競走は多くが英国にあると思っています」とその意義の大きさを強調した。

 プリンスオブウェールズS(G1、芝1990メートル、15日)に出走するダービー馬シャフリヤールは、3月のドバイシーマCを制しており、海外G1連勝がかかる。「特に輸送中は大きな問題もなく、ドバイの経験もあって、後はグレナディアガーズもいたということで、シャフリヤールはすごく落ち着いた状態で無事に輸送できたと思ってます。ドバイを経験させて、それ以外にも海外に何回も挑戦できたらいいな、という意味合いもあって、初めてのチャレンジがドバイでそこで結果を出したことは自信につながっています。(ベストの距離と馬場は)距離的には2000~2400メートルでベストかなと思っていますし、日本の馬は堅い馬場の方が有利かなとは思いますけど、僕はヨーロッパの多少の重馬場でも走れるんじゃないかなと思っています。(前走からフレッシュな状態ですか?)ちょっと(間隔が)短いかなと思っていたけど、思ったより馬の回復が早くて、ドバイへの初めての遠征の疲れも十分取れましたし、むしろちょうどいいぐらいかな、と思っています」。相手関係については「ベイブリッジは強力な相手になるでしょう」とブックメーカーで1番人気となっている地元の上がり馬の名前を挙げている。

 最終日のプラチナジュビリーS(G1、芝直線1200メートル、18日)に挑むグレナディアガーズも順調さをアピールしている。「(ここまでの様子は)気性の面ですごい心配していましたし、多少輸送でこちらの方が初めてというところで。ただ、表に出さない馬なので、そういった面で心配はしていたけど、こちらにきてからの状態を見ていると、その心配も問題なく、むしろ日本にいるときより落ち着いて調教できているかなと思っています。(アスコットの1200メートルについては)大丈夫だ、とは思っています。もともと2歳のときは1600メートルのG1を勝って、去年の暮れに1400メートルのG2(阪神カップ)をすごく強い勝ち方をして、この2回が彼にとってのベストパフォーマンスなんですけど、前走の1200メートルは馬場と枠といろんな要因があってちょっと不運な競馬になったけど、おそらくアスコットの馬場であったり、坂、勾配とかそういうのを考えると、まあ、1400メートルが今はベストかなと思っているので、ちょうどいいぐらいじゃないかなと考えています」。質問するリポーターからは「すごく美しい馬」と称賛されており、調整は順調に進んでいる様子がうかがえる。

出典:日刊スポーツ