ハンデ戦検討のトゥルーシャンは約67kgの酷量、レース開催をめぐり予期せぬ問題も
2022年06月22日 10:52
ロイヤルアスコット開催のG1ゴールドカップなどを回避し、今週末のハンデ戦(ノーサンバーランドプレート=25日)出走が浮上したトゥルーシャンだが、ハンデは10ストーン8ポンド(約67kg)という過酷な物となった。
英競馬メディア『racingpost.com』が現地20日に報じたところによると、トゥルーシャンのハンデは次位のレッドヴァードンらの9ストーン3ポンド(約58.5kg)を大きく上回る途方もない重さ。A.キング調教師は自身の公式サイトに「斤量の面でトゥルーシャンに無理筋のタスクなことは当然だが、決断は週の遅くにするつもり」と記している。
トゥルーシャンは昨年もノーサンバーランドプレートに出走し、当時は9ストーン13ポンド(約63kg)のハンデで6着。次戦のグッドウッドカップでG1初制覇を飾り、さらに仏G1カドラン賞も制すなど前走まで4連勝している。
態度を決めかねているトゥルーシャン陣営に対し、舞台となるニューカッスル競馬場を所有するアリーナ・レーシングカンパニー(ARC)のレース部門ディレクター、M.スピンサー氏は「もし彼が走るならファンタスティックだ」と大駒の参戦を待望しているが、ここに来て予期せぬ問題が生じた。
英国ではここ30年で最大規模となる鉄道業界によるストライキが火曜(21日)と木曜(23日)、そして土曜(25日)に予定されている。ARC社はニューカッスルの他にウィンザーとリングフィールド、ドンカスターで土曜に競馬開催の予定がある。
スピンサー氏は「我々は水曜日に状況を検証する。ストライキが実施されたら、火曜日以降に成り行きを見ることになる」「まだ時期が早くて条件反射もできない。しかしながら、我々は異なる選択肢や、チケットを買ってくれたり、競馬場に来ようとしている人たちとの連携手段を全力で模索するつもりだ」と観客の足の確保に頭を悩ませている。