打倒バーイードへ、意欲を見せるネイティヴトレイルとミシュリフ陣営
2022年08月17日 11:57
現地17日に迫ったG1英インターナショナルステークスでデビューから無傷の10連勝を狙うバーイード。わずか6頭立てとなった一戦で、現役最強馬を止め得る存在と目されているのがネイティヴトレイルと前年の覇者ミシュリフだ。両馬は7月のエクリプスステークスで対戦し、ネイティヴトレイルは不運にも見えるミシュリフより1つ後ろの3着だった。
主戦のW.ビュイック騎手は「1マイル1/4(10ハロン)がネイティヴトレイルの適正距離になっていくと思う。ヨーク競馬場の1マイル1/4は彼により適しているだろね。我々の相手はバーイードだし、彼はとてつもない馬さ」「彼は10年に1頭の馬だから凄く厳しい戦いになる。でも、ネイティヴトレイルは堅実で実力があるから楽しみにしているんだ」と対決を心待ちにしている。
また、C.アップルビー調教師も「バーイードは特筆すべき実績を備えたトップクラスの馬であらゆるものを持っているが、我々には対戦させるにふさわしい馬がいるからレースを挑むのさ」とバーイードに最大の敬意を払いつつ、「この馬の状態に関しては誰にも負けないよ。元気いっぱいに調教しているし、先月のエクリプスS後にひと息入れてじっくり仕上げてきたんだ」と引かない構え。
「バーイードは我々皆が負かさなければならないし、一目置かなければならない馬さ。ただ、我々がレースに向かうに当たって自信となるのは、ネイティヴトレイルが距離をこなしているということだ」「サンダウン(エクリプスS)では中距離の実力馬たちを相手に立派な3着だった」とバーイードが未経験の距離に突破口を求める。
一方、T.ゴスデン調教師はミシュリフについて「アスコット(前走のキングジョージ6世&クイーンエリザベスステークス)から非常に良い状態で帰ってきたし、ジャドモント(英インターナショナルS)の1マイル1/4も彼に合う」「ミシュリフは昨年のヨークへ行った時と同じ状態に感じる。エクリプスSでは激走したけど運がなかったかな」と、圧勝した昨年の英インターナショナルSと同様と状態面には太鼓判。
「バーイードには間違いなく素晴らしい才能がある。彼は(道中で)リラックスしているし、距離をこなせなかったらショックを受けるというものだけど、中距離のトップクラスと戦う訳だし、正直なところ、現状はマイルよりもレベルの高い路線だからね」と簡単に譲るつもりはない。