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​元名騎手のファロン氏がバーイードの死角を指摘、「凱旋門賞に向けて調教されていない」

2022年09月01日 11:33

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 現役時代に仏G1凱旋門賞を2勝するなどの名ジョッキーとして活躍し、現在はC.アップルビー調教師の下で攻馬手を務めているK.ファロン氏が、今年の凱旋門賞へ参戦する可能性を示唆した欧州最強馬バーイードについて言及している。

 バーイードは前々走の英G1サセックスステークスまでマイル戦に専念してデビュー9連勝。前走の英インターナショナルステークスで初の中距離に挑戦すると、強豪ミシュリフを6馬身半もちぎり捨てて距離延長に対応してみせた。

 その前走直後は今後も中距離路線を進むのが濃厚としていた陣営だが、その後にさらに距離が長い凱旋門賞(芝2400m)に馬場次第で出走すると表明している。

 英リーディングジョッキーになること6回のファロン氏はバーイードの能力に太鼓判。「もちろん凱旋門賞を勝つことができるだろう。彼は12ハロンを走れる血統だし、10ハロンを走れることはもう分かっている。ヨーク(英インターナショナルS)では楽しそうに走り、最後も止まっていなかった」と絶賛した。

 ただしファロン氏は「バーイードは凱旋門賞に向けて調教してきた馬ではない」と、臨戦過程には一抹の不安があると指摘。「私は素晴らしい調教師たちの下で凱旋門賞を2勝したが、勝つためには長期的な目標を立ててトレーニングする必要がある」「私はバーイードが凱旋門賞を目標にしていたとは思わない。英チャンピオンステークスこそが彼のターゲットだった。この点はチェックシートに印をつけられない項目だ」と持論を述べている。