G1を7連勝するなどして2002年の欧州年度代表馬に輝いた名馬ロックオブジブラルタルが心不全のため23歳で死去した。

　デインヒル産駒のロックオブジブラルタルは2001年にA.オブライエン厩舎からデビュー。この年の10月に仏G1グランクリテリウムと英G1デューハーストステークスを連勝すると、3歳となった02年は英2000ギニー、愛2000ギニー、セントジェームズパレスステークス、サセックスステークス、ムーランドロンシャン賞と欧州マイルG1路線で破竹の連勝を続けた。

　引退レースとなった米G1ブリーダーズカップマイルこそ2着に敗れたものの、通算13戦10勝の好成績を残して種牡馬入り。エクリプスステークスを制したマウントネルソン、スプリントカップの勝ち馬ソサエティロック、香港カップを勝ったイーグルマウンテンなどのG1馬を輩出し、日本ではエイシンオスマンがG2ニュージーランドトロフィーを制した。ブルードメアサイアーとしても英2000ギニー馬のカメコとポエティックフレアを出している。