9月の英セントレジャーで2位に入線するも4着へと降着処分を受けたハスコイに関する審問が現地15日に行われ、英国競馬統括機構（BHA）はハスコイ陣営による異議申し立てを退けた。

　英セントレジャーではハスコイにL.デットーリ騎手が騎乗し、残り3ハロン地点で馬場の三分所付近から先頭に立ったが、内ラチの方へ切り込んでいくと後方から伸びてきたジャベロットを挟むようにして妨害。その後、ハスコイは外へ立て直したものの、巻き返してきたジャベロットをゴール前で再び妨害した。審問はこの2回の進路妨害について行われ、1回目の妨害が決定的とされた。

　これらの事象について意見を求められたデットーリ騎手は「残り半ハロンまで100パーセントで追っていたけど、勝ち馬に抜かされてからは残りの馬たちを負かすことにして80パーセントにした」と、勝機がないことを悟って出力を落としたため、ジャベロットをしのぐだけの余力はあったと主張。

　しかし、審問会ではその妨害によりジャベロットは勢いを失ってかなりの距離をロスし、妨害がなければゴールまでスムーズに伸びて上位争いしたであろうと判断。ハスコイの降着が確定した。