香港ジョッキークラブの公式サイトが、香港カップに出走するパンサラッサについて、その果敢なレーススタイルとともに注目。矢作芳人調教師のインタビューもまじえて紹介している。

「天皇賞はやったと思ったので少し残念でしたが、競馬ファンが（彼のパフォーマンスに）凄くエキサイトしてくれたのは良かったですね」と前走を振り返る矢作師に対し、公式サイトではエキサイトという表現は控え目とパンサラッサの激走を称賛。

　その一方、ハイペースで逃げた前走は消耗が激しいレースに見えたと不安点を挙げつつ、矢作師が「前走の天皇賞は完全にベスト（の状態）という訳ではありませんでしたし、良化し続けています」「レース後の疲れはあまりなかったので、回復も早かったですね。あれからもっと良くなっていると思います」と状態面に自信を見せている様子も伝えている。

　そして「今回は8番枠ですけど、枠順に関しては全く気にしていません。彼が先頭へ行くのは間違いありませんから」という矢作師の言葉が、その他11頭の関係者を震撼させるはずと予想。最初のカーブまでが短いシャティン競馬場の2000mで少々外の枠になっても構わないとあっては、他馬が向正面までにハナを叩こうとすれば高い代償を払わされると注意を促している。

　また、主戦の吉田豊騎手が派手にスポットライトを浴びるような存在ではないものの、オークスを2勝しているベテランであると紹介。「30年来の友人で、果敢に先行する彼を非常にリスペクトしています」という矢作師のコメントとともに、厚い信頼を得ていることにも触れている。