現地11日、ニュージーランドステークス（3歳以上、芝2050m）がプケコヘパーク競馬場で行われ、単勝1.6倍の人気を集めたプロウェスが2番手追走から直線半ばで先頭に立つと、大外から食い下がる3番人気カンピオネッサを0.3馬身振り切った。

　7番枠のプロウェスは向正面まで脚を使いながら2番手につける一方、最終コーナー手前から早めに後続の押し上げを受ける苦しい展開。それでも鞍上が手綱を持ったまま直線に入って抜け出し、カンピオネッサが最後方の8番手から接近すると突き放して先頭を守り切った。カンピオネッサから2.3馬身差の3着に2番人気のラクリックが続いた。

　プロワジール産駒の3歳牝馬プロウェスは今回がG1初制覇。重賞は前走のG2フィリーズクラシックに続く3勝目で、元旦のG2オークランドギニーから4連勝で通算成績を8戦6勝（3着2回）とした。

　プロウェスはフィリーズクラシック勝ち後にニュージーランドダービー参戦が予定され、前売りでも2番人気に推されていたが、直前の調教で態勢が整わずに回避。この一戦へ予定を1週遅らせた。なお、NZ競馬公式サイトの『loveracing.nz』によると、今後は3歳牝馬同士の豪G1ヴァイナリースタッドステークス（3月25日）を視野に入れている。