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​ヴォイッジバブルが香港ダービーをまさかの追い込み勝ち、香港クラシック二冠馬に

2023年03月20日 11:50

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 現地19日、香港シャティン競馬場で香港4歳クラシックの最終戦となる香港ダービー(4歳、芝2000m)が行われ、ヴォイッジバブルが二冠目を手にした。

 ヴォイッジバブルは三冠初戦の香港クラシックマイルを逃げ切ったものの、続く香港クラシックカップは逃げて6着に完敗。これで人気を大きく落としていた。

 A.バデル騎手に乗り替わった今回はスタートが悪く最後方からとなったが、中盤から一気に前方へ進出。5番手付近で直線に入るとなおもしぶとく伸び、最後は香港クラシックマイル2着のトゥヘルを再び短アタマ差で下した。

 実績馬を抑えて1番人気に推されていたビューティーエターナルが、さらにアタマ差の3着。香港クラシックカップ勝ち馬のスーパーサニーシングは中段で見せ場なく8着に沈んだ。

 フランス人が香港ダービージョッキーとなったのは2011年のM.ギュイヨン騎手(アンビシャスドラゴン)以来。バデル騎手は同日のG1クイーンズシルバージュビリーカップでウェリントンの鞍上をR.ムーア騎手に奪われた悔しさを、そのムーア騎手が乗ったトゥヘルを下すことで晴らした。

 バデル騎手は「立ち直らなければならない、前に進み続けねばならないといういい例だ。この馬のために自分を呼んでくれたリッキー(イウ調教師)らに感謝している」とコメント。

 まさかの追い込み勝ちには「ゲートが下手だとはだれもが思っていたが、実はそのおかげで勝てた。プラン変更を余儀なくされたがレースのペースがあまり速くなかったので、早めに馬をリラックスさせて力を温存し、向こう正面で位置取りを少し上げることにためらいはなかった」と振り返っていた。