フランケル産駒アルアシーファ、リステッドを鮮烈勝ちで愛オークス候補に急浮上
2023年06月14日 11:55
現地11日に英グッドウッド競馬場で3歳牝馬によるリステッドのアグネスカイザーフィリーズステークス(芝10ハロン)が行われ、単勝1.57倍の圧倒的人気を集めたアルアシーファが、2着に6馬身半差をつけて圧勝。無傷の2連勝とした。
アルアシーファはゲートの出こそ遅かったものの、7頭立ての4番手に位置を取って折り合い良く追走。抜群の手応えで向いた直線では鞍上のJ.クローリー騎手が手綱を控えたまま悠然と先頭に立ち、残り100ヤードで後ろとの差を確認する余裕でゴールした。
アルアシーファはJ&T.ゴスデン調教師が管理するシャドウェル所有のフランケル産駒で、母の1歳上の半兄には2016年の愛2000ギニー馬オータード(父ケープクロス)がいる良血。5月25日にヘイドック競馬場の芝10ハロンで2着に4馬身3/4差をつけてデビュー勝ちした。
アルアシーファの出現に英競馬メディアは沸き立っており、レース後の『racingpost.com』はシャドウェルのレーシングマネージャー、A.ゴールド氏のコメントを紹介。同氏は「彼女が無事なら未来は明るい。まだ(ヒッサ王女らオーナー)一族と話していないが、来年も現役を続けることになるかもしれない」と大きな期待を表明し、愛オークスに追加登録する可能性にも言及した。
また、現地13日付けの『racingtv.com』はアルアシーファのレース内容を分析し、持ったままの楽勝だったにもかかわらず、上がり3ハロンが次位より1秒18も速い33秒97だったことを紹介している。