英インターナショナルステークスと同舞台で行われる前哨戦のG2ヨークステークス（3歳以上、芝10ハロン56ヤード）が現地29日にヨーク競馬場で5頭により争われ、3番人気のアルフレイラが4番手追走から向いた直線で長く脚を使い追いくらべを制した。

　レースは直線に入って5頭が横一線の追いくらべとなり、アルフレイラはヨーク競馬場の長い直線半ばで先頭から1馬身少々の最後方に置かれる。しかし、A.アッゼニ騎手の叱咤を受けてしぶとく巻き返し、最後の1ハロンで先行く4頭をまとめて差し切った。

　圧倒的人気のマイプロスペロが3番手追走から1/2馬身差の2着、さらに1馬身差の3着には2番人気のロイヤルチャンピオンが2番手から粘り込んでいる。

　アルフレイラはO.バローズ調教師が管理するダークエンジェル産駒の4歳牡馬で、昨年8月の英G3ストレンソールステークス、10月の英G3ダーレーステークスを含む4連勝で3度目の重賞制覇。ダーレーS後にバーレーンへ遠征するも現地入り後に骨折し、今回は約10カ月ぶりの実戦だった。

　英競馬メディア『racingpost.com』によると、この勝利により大手ブックメーカーの『パディパワー』は英インターナショナルSにおけるアルフレイラの前売りオッズを40倍台から26倍までカットしている。