現地19日、英ニューベリー競馬場でG3ジェフリーフリアステークス（3歳以上、芝13.5ハロン）が行われ、L.デットーリ騎乗の1番人気アレストが馬群から離れて前半を運ぶと、中間点付近のコーナーで馬群の先頭に合流して鮮やかに逃げ切った。

　1馬身1/2差の2着に6番人気のチンシーが最後方から追い込み、さらに6馬身差の3着には5番人気のシャンドズが後方2番手から続いた。

　J＆T.ゴスデン調教師が管理するアレストはフランケル産駒の3歳馬牡馬。G3チェスターヴァーズを圧勝して臨んだ英ダービーでは1番人気に推されるもオーギュストロダンの10着に大敗し、続く前走のキングエドワード7世ステークスでも6頭立ての5着に沈んだが、この日は得意の水分を含む馬場状態（Good to Soft）もあり巻き返しに成功した。

　英競馬メディア『racingpost.com』によると、この勝利により大手ブックメーカー『パディパワー』と『ベットフェア』は英セントレジャーにおけるアレストの前売りオッズを12倍から8倍にカットした。

　しかし、デットーリ騎手は「彼はレジャーに行くか分からないよ。我々にはグレートヴォルティジュールステークス（に出走予定）のグレゴリーもいるから、2頭を比較してレジャーをやめて、その後（の凱旋門賞）を見通すかだね」とコメントしている。