現地1日、仏パリロンシャン競馬場でG1フォレ賞（芝1400m）が行われ、M.ギュイヨン騎乗の伏兵ケリナがL.デットーリ騎乗で断然の1番人気だったキンロスを破った。

　このレースは今年限りでの引退を表明しているL.デットーリ騎手がパリロンシャン競馬場で乗る最後のG1とあって、重賞2連勝中のキンロスが主役の雰囲気。そのキンロスは内枠からスタート良く飛び出しつつも、徐々に位置を下げ馬群の中団から直線に入ったが勝負どころでの反応が鈍く、そこへ迫った人気薄のケリナが鋭い末脚で先頭に。ゴール前でようやく伸びてきたキンロスを半馬身差で下した。

　C.ラフォンパリアス厩舎のケリナはフランケル産駒の3歳牝馬。G1仏1000ギニー4着後に仏G2サンドリンガム賞を勝った。その後はロートシルト賞8着、ムーランドロンシャン賞7着と古馬混合G1で苦戦していたが、名ジョッキーが花道を飾る舞台でそれを阻止する勝利を手にした。