凱旋門賞デーのG1フォレ賞で圧倒的人気のキンロスを破り、単勝26倍の身で波乱を呼んだケリナについて、英競馬メディア『attheraces.com』がBCマイルに向けた関係者の声を報じている。

　ケリナを生産・所有するヴェルテメール兄弟には、ゴルディコヴァの活躍によりBCマイルを3連覇した記録がある。全て順調ならケリナをBCマイルに使うというレーシングマネージャーのPY.ビュロー氏は「サンタアニタで良馬場の1マイルは彼女に合うし、それが重要だと思っている」と挑戦の理由に適性を挙げた。

「彼女にはこのレースを戦えるだけのスピードがあり、先日の良馬場で発揮したパフォーマンスを持ってすれば、そこまでのレベルになるのではないかと願っているんだ」「もちろん、どんな相手関係になるか分からないが、大レースだから強力な相手関係になるだろうし、彼女の最高の力を発揮できればね」と、簡単な話ではないことも理解している。

　そして、ビュロー氏はゴルディコヴァの存在を挙げつつ「特にサンタアニタは、ゴルディコヴァがベストパフォーマンスを発揮した所だし、特別なレースさ」「最も重要なのは牝馬がベストの状態を見せられるということなんだ。彼女は才能にあふれているが、まずレースに参加する必要があり、それから好枠を引き、そうして我々は彼女の戦いぶりを見ることができる」「彼女が向こうでちょっとしたところを見せてくれたらいいけどね」と挑戦者の立場を強調している。