豪州遠征のロマンチックウォリアー、初戦のG1ターンブルSは4着に完敗
2023年10月08日 09:00
香港から豪州に遠征中のロマンチックウォリアーが現地7日にフレミントン競馬場で行われたG1ターンブルステークス(4歳以上、芝2000m)に単勝2.45倍の1番人気で出走。好位追走から直線では伸び切れず、1着のゴールドトリップ(6番人気タイ)から3.9馬身差の4着に敗れた。
五分の発馬を決めたロマンチックウォリアーは、周りの出方をうかがいながら位置を探るJ.マクドナルド騎手の意に反し、口を割って2番手に押し出されるなど力みの目立つ序盤戦。どうにか5番手前後に収まって中間点を通過した。
そのまま馬群の外を回って直線を迎えたロマンチックウォリアーは、残り300m付近で先頭をうかがったものの、最後方で最終コーナーを回ったゴールドトリップが大外から豪脚を炸裂させ、残り200mから一気に突き抜けて勝利をさらった。
中団から早めに進出して最終コーナーでは先頭に並んだ3番人気のウエストウインドブローズが1.75馬身差の2着に粘り込み、さらに0.4馬身差の3着には中団から内ラチ沿いを駆け上がって2番人気のソウルコムが続いた。
豪競馬メディア『racing.com』によると、ロマンチックウォリアーのC.シャム調教師は「ハッピーではないが失望もしていない」「彼は5カ月近くレースしてないから、当然、ひと叩きが必要だった」「3週後に彼は復調するとジェームズ(マクドナルド騎手)が言っていたよ」「輸送は問題ない。彼は最後の100mで少し疲れただけさ」「100%ではないしね」と大目標のコックスプレートに向けて問題なしという見解。
また、ゴールドトリップは昨年のメルボルンカップ以来となる白星で2度目のG1制覇(重賞3勝目)。昨年はターンブルSからコーフィールドカップ、コックスプレートを経てメルボルンカップ制覇へとつなげたが、同馬を共同管理するC.マー調教師が今年はメルボルンCの前に1戦とし、コックスプレートが意中にあると報じている。
なお、この結果を受けて現地ブックメーカーの『スポーツベット』は、これまで1番人気だったロマンチックウォリアーのコックスプレートにおける前売りオッズを4.50倍の2番人気に下げ、代わってアメリアズジュエルを4倍の1番人気に評価。ゴールドトリップは7倍、メルボルンCも9倍でそれぞれ4番人気としている。